講演録『なぜ、愛妻家は収入が増えてしまうのか』Part1
自宅でともに仕事をする夫妻、同じ職業の夫妻、そして新婚ホヤホヤのカップル。それぞれパートナーと密に関わる、3人の“愛妻家”経営者が語るパートナーシップとは? まずは、「どんな夫婦の形なのか?」という問いかけから、セッションがスタートしました。
2018年9月29日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA ミッドナイトセッション
▼登壇者情報
スピーカー/
後藤 崇仁
クリエイター・コンサルタント
内藤 勲
webプロデューサー
谷口 貴彦
コーチ
質問家/
中島 雅美
LoveGuide Messenger / エッセイスト
妻との関係性は、世界でいちばんの、対等な、共同経営者
中島 雅美(以下、中島):最初のテーマは、『なぜ、愛妻家は収入が増えてしまうのか』というテーマです。今日はよろしくお願いします。
会場:拍手
後藤・内藤・谷口:よろしくお願いします。
中島:みなさん愛妻家ということなんですが、みなさんのお仕事を、ほんとに簡単に紹介させていただきます。
向かって右(後藤に手を差し伸べながら)、後藤さんのご職業は、“超”人気コンサルタントです。真ん中(に座っている)の内藤さんは、“超”人気webプロデューサーさんです。で、谷口さんが“超”有名コーチです(笑)。
会場:(笑)
中島:どうぞよろしくお願いします。
後藤・内藤・谷口:よろしくお願いします。
中島:みなさんの肩書に“超”とついた秘訣なんかも一緒に教えていただきたいんですが、“愛妻家”というのがテーマなので、まず、どんなふうに奥さんのことを想っていたり、どんなふうな関わり方をしているのかのを教えてください。
では、後藤さんからいきます。
後藤 崇仁(以下、後藤):え、奥さんとの関わり方……。
ま、奥さんとの関係がよくなったときって、ほんと仕事もすごく増えて、収入も増えたというのがあったんですけれども。
ぼくがという以上に、奥さんがぼくにどう関わってくれているかというと、たぶん世界でいちばんぼくのことを理解したり、理解しようとしてくれたり。
これ以上にぼくのことを考えてくれている人は、世界では他にはいないんじゃないかというような、ほんとにありがたい存在です(笑)。
後藤 崇仁
クリエイター・コンサルタント
セミナー業界に特化したコンサルタントとして活動しながら、
クリエイターとして、LINEの絵文字で物語を作る “LINE絵本” の製作、
子ブタのフィギュアを世界各地で撮影する”world_traveling_pig” を運営。
独創的なアイデアを武器に、
各分野の日本一の実績を持つ方たちから、多くの仕事を依頼され続ける。
中島:世界でいちばん!
後藤:はい。
中島:内藤さんはどうですか?
内藤 勲(以下、内藤):そうですね、ぼくは”対等な関係“……。
中島:対等な関係。
内藤:…が築けているかな、と。ぼくは、バツイチ。で、奥さんもバツがついてるんですけど、ま、お互い失敗をしているので…(笑)。
失敗したことを繰り返さないようにしよう、とお互いに言っています。
ぼくは知らず知らずのうちに、以前は上下関係をつけてたりとかしてたなぁ、と今振り返ると思います。今は、そういうのではなく対等にしよう、と。奥さんの方もそういう立ち位置で接してくれるので、ま、対等な関係。
お互いがお互いを尊重している、応援し合うっていう仲ですね。
内藤 勲
webコンサルタント
https://naitoisao.com/
ひとりひとりが自分のファンを作ろう!をテーマに、主に個人でビジネスをしている方のファン作りをサポートしています。
モーグルスキースクールのインストラクター。花火鑑賞士。
中島:応援し合う、お互いが応援し合う感じ。
内藤:そうですね。応援。
中島:ということは、お互いがいちばんのファンということですか?
内藤:そうですね。
中島:あ〜なるほど。谷口さんはどうですか?
谷口 貴彦(以下、谷口):はい。なんですっけ? 質問なんでしたっけ?(笑)。
会場:(笑)
中島:(笑)どんなふうに奥さんを想っていたり、どんなふうな関わり方をしているのか?
谷口:あぁ〜。関わり合いですかね。
いつだったかな?(妻と話していて)「ぼくたち共同経営者だよね」っていう話をしていて。で、それって何か、“夫婦”という事業を一緒にしているみたいな感じなんですね。
中島:うんうんうん。
谷口:ただ、全然違うんですよ。営業と経理みたいな。
まったく違う役割や違う個性を持っている、共同経営者が、この2人の会社を一緒にやってるみたいな感じかな〜。だからパートナーという言い方をすごくするんです。夫婦というよりもパートナーという関係。
谷口貴彦
19歳でケーキ職人の見習いとして世に出る。その後、ファミレスのマネージャー、住宅のセールス、営業課長など、紆余曲折の道のりを経て、2003年にプロコーチとして独立。やる時は全身全霊で取り組む性格で、コーチの世界において最短で国内の最高峰資格と最高峰の国際資格を1発で獲得。
代表的な著書、ザ・コーチ最高の自分に出会える『目標の達人ノート』 プレジデント社をはじめ、8冊で累計10万部を超えるベストセラー作家。
中島:パートナー。
谷口:…をすごく大切にしている気はします。
常識にとらわれず、2人のスタイルを築いていく
中島:よく言われているような、奥さんが家事をして、旦那さんは外で働く。今まではそういう風潮が当たり前のようにあったと思うんですけれど。
みなさん(3人)は、お家で家事をされたりすることもすごく多いと聞いたんですが、お互いの中で決めているは、あるんですか?
中島 雅美
LoveGuide Messenger / エッセイスト
http://ringoro.jp/
ニックネーム・りんごろ自分を生きる女性のサポート、ライフワークバランス講座、
恋愛コーチングを通し、生き方、喜び、美しさ、感性、センスを引き出しています。
自らも輝き、周りもキラキラ溢れるセカイに♡を目指して活動しています。
谷口:うちはありますよ。
中島:ほ〜、どんな?
谷口:ぼくは料理が趣味なんですね。で、うちの家内、かみさんは、料理嫌いなんですよ。
でも、美味しく食べることはうまいんですね。
中島:(笑)うんうん。
谷口:なので、ぼくたちは最初に決めて。
パートナー、共同経営者って、最初にお互いがどんな責任を負って、どの役割をしていくかを最初にちゃんと話し合うじゃないですか。経営なんで。
それで最初にそれをやって、「あ、じゃあ、料理を担当するのはぼくね」。
あと買い物もぼく好きなんです。だから伊勢丹のお肉屋さんのおばちゃんって、ぼくの顔を覚えてるんですよ。
全員:(笑)
谷口:いつも「これ(肉)何グラム」とか言うんで。
そういうのは、最初にちゃんと決めて、家内は掃除と洗濯担当、ぼくは洗濯が大嫌いなんで。そういうのはっきり決めて。
中島:うんうんふ〜ん。(後藤・内藤を差して)どうですか、お二人?
内藤:うちは、役割分担はあまりしてなくてですね。ま、ゴミ捨てはぼくの役目かな(笑)。っていう感じはあるんですけど、気がついたら、気がついた方がやるというか。それはあると思います。
谷口:それはある。
内藤:ぼくせっかちなんで…。
結構、ぼくがやっちゃうことが多い(笑)んですけど。でも、料理も洗濯もお互いがよくやります。
中島:あ〜なるほど。どちらかがどちら(の役割)というわけではなく、どちらかがやれるときにやる。
内藤:そうですね。だから忙しいときはぼくが9割やるときもあれば、その逆のときも…。
中島:9割。
内藤:っていうときもあります。
谷口:(内藤に向かって)え、9割もやってるんですか?
会場:(笑)
内藤:やるときも…(妻が)忙しかったら。奥さんは奥さんで自分のビジネスを持っているので。
谷口:逆もある? 奥さんが9割、内藤さんが1割(のパターン)。
内藤:いや、ぼくが1割はないかな(笑)。
全員:(笑)
内藤:そのときどきによって、比率は変わります。
中島・谷口:へぇ〜。
中島:どうですか? 後藤さん。
後藤:そうですね。
すみません、まだ結婚3年目なので、きっと(この動画を)観てる方も、人生の先輩の方がたくさんいらっしゃる中で、話すんですけれども。
家事というところで言うと、すごく似ています、谷口さんのところと。ぼくは料理とかつくるのがすごく好きだったり、物の片づけとかは全然できなくて、ちょっとこう(妻に)頼りっぱなしになったりだとか。
あとぼくはこうなんか、ヌメッとした……。あるじゃないですか、掃除するのがすごく大変なところ。
中島:(笑)
後藤:あれをきれいにして、「わぁ!すごいきれいになった!」というのに超快感を覚えるタイプ。
谷口:(大笑い)
後藤:ちなみに、そういう掃除とかが好きな旦那さんがいる方は、褒めるとめっちゃ喜ぶと思います。
中島:あぁ〜。
後藤:ただ、とにかく2人のスタイルを大事にしようということを思ってたんです。
きっとお2人(内藤と谷口)も一緒だと思うんですけど、世の中的には、「こういうことはどちらがやる」とか、「夫婦ってこういう形だよね」よいうのがたぶんいくつも(ある)。
もしかしたら年代ごとにあったりとか、もしかしたら実家のご両親から「こういうことだね」と言われることって、いろいろあると思うんですけど。
全然そういうことを気にせずに、2人のスタイルは2人がつくっていったらいいんじゃないのかな、というのを大事にしてきました。
中島:あぁ、なるほど。
谷口:あぁ、スタイルありますね。
中島:ちなみに、みなさんのライフスタイルはどんな感じなんですか?
普段のライフスタイル。たぶんみなさんにとっては当たり前だと思うんですけど、「どんなふうにいつも暮らしているのかな?」と。
内藤さんは、家にいることが多いと聞いたんですが、そのとき、どんな感じに奥さんと関わっていますか?
内藤:あんまりオンオフないですね。ずっと同じ感じ。お互い家で仕事をしているし、お互いがワークショップとかセミナーすると、お互いがサポーターになるし。
だからずっと一緒なんですね。
谷口:うちも。ほとんど一緒ですね。
中島:へぇ〜。
谷口:だから、農家なんじゃないか。
全員:(笑)
中島:なるほどなるほど。
谷口:朝から、昼飯食って、午後も一緒で、夕飯食ってみたいな。
内藤:農家です(笑)。
中島:(笑)新しいライフスタイルは農家さん。
谷口:あぁ、スタイルですね。ぼく、やっぱり昭和なんで、昭和の夫婦感があるんですね。「サザエさん」とか「ちびまる子ちゃん」とか。でもたぶん、うまくいってる人って、自分たちのスタイルを持っている感じ。
一般的な「みんなこうだよね」「夫婦ってこうだよね」ということ、昔でいうと、男性が稼いで来て、それで食わせて、女性が家を守るみたいな概念があるんだけど、そういうのに全然とらわれてない気がするね。
中島:うん。2人で決めていくということ?
普段から自然にミーティング
谷口:自分たちのスタイルというのをつくっている。うち、結構ね、ミーティングしますよ。まず予定、どういう予定でこれからやっていくのか、とか。
なので、「ここはデートにしよう」とか「この日はミーティングね」とか。
中島:ミーティングの日は決める。
谷口:ミーティングの日を決めるんですね。「打ち合わせしよう」とか、そういうのも決めて。
中島:(後藤・内藤に向かって)そういうミーティングみたいなことはやってるんですか?
後藤:はい。やってます。ぼくは。
内藤:ミーティング……、ずっと一緒なんで、ずっとミーティング(笑)。
中島:(笑)なるほどなるほど。
内藤:情報共有は常にしているというか、プライベートな予定も仕事の予定も一緒に共有しています。
お互いがいつどこでなんの仕事があって、プライベートでどこに行くかっていうのを共有している感じ。
中島:お互いがお互いのいちばんの理解者…。
という感じなんですかね?
谷口:たぶん、ぼくも内藤さんも後藤さんも(奥さんと)いっぱい話をしていると。
中島:あぁ〜、対話の時間をたくさん。
谷口:他の夫婦をみてると、あまり話をしてない……んですよ、結構。
何をしているかというと、報告と連絡ばっかりしているんですよ。あれがこうだった、これがこうなった。
で、たぶん……、ぼくはそう勝手に思ってるんですけど、「こうしたい」とか「こういうことやらない?」とか「ここはこうしないか?」という話をちゃんとしているような気がしますね。
内藤:めっちゃしますね。相談したり。
谷口:相談したりとか、逆にいうと依頼したりとか、逆にいうと要望したりとか、しますよね。しません?
内藤:(頷きながら)はい。
内藤・谷口:(自然と目線が後藤の方へ)
後藤:……。
全員:(笑)
谷口:(後藤に向かって)報告と連絡だけ?
後藤:(会場にいる奥さんの方を気にして)、正面が気になって(笑)。
「愛妻家は収入が増えてしまうのか」というタイトルと繋がるところですと…、ま、たぶんみなさん一緒だと思うんですが、仕事って、すごく大きなチャンスがやってくることがあるんですね。
同じ365日の中でも、このチャンスをつかんだら……、なんていうか、男性の仕事のステージが一気に変わってしまうみたいな。
そういうときって、男性もすごく怖いんですよ。気持ちでいうと、オリンピックの本番に出るみたいな。
谷口:う〜ん。
後藤:それぐらいのことが、やっぱりやってくるときがあって。
そういうときは、なんていうんですかね、弱いところを見せるみたいな。すごいチャンスって言われているし、自分でもそう思ってるけれども、ほんとにこう…、「吐きそうなくらい緊張してる」というのを奥さんに聞いてもらって。
で、やっぱり、奥さんから「あなたなら絶対できるよ」だったりだとか、勇気を出して送り出してもらえると、そういうチャンスって、すっごくほんとにうまくいくんですよね。
中島・内藤・谷口:う〜ん。
後藤:そういうのが終わった瞬間に、いちばん最初に携帯で(奥さんに)「すごいうまくいったよ、ありがとね」っていうのは、すごく何回も何回もあるなって。
中島:急には弱みって見せられませんよね。
やっぱり普段から対話をしてるからこそ、そういうふうにお話もできるようになるって感じ?
内藤:ま、すぐ弱いところは見せますね。
中島:あぁ(笑)。たとえばどんな感じですか?
内藤:不安に思っていることとか。
後藤さんがおっしゃったように、何か新しい仕事のチャンスがあるときに、進むべきかどうかを相談したり。「ちょっと不安だ」というのも言いますね。
中島:なるほど。
参考にしたい方がいっぱいいると思うので、教えていただきたいんですけど、そのときの奥さまはどんな感じで受け止めてくださるんですか?
内藤:ぼくの奥さんは基本的には、後押しする。
谷口:うち(の妻)も押します。押される(笑)。
中島・後藤・内藤:(笑)
内藤:勇気づけてくれますね。
中島:それが何よりも安心できる?
後藤・内藤・谷口:(頷く)
後藤:すっごい勇気が出ますね。
中島:そうなんですね。
普段からお話するようになったのって、最初からですか? 結婚されて最初から?
内藤:ぼくは最初からですね。
後藤:最初からですね!(笑)真似したわけではないですが(笑)。
全員:(笑)
中島:へぇ。谷口さんもですか? 最初から?
谷口:ぼくはコーチという仕事をしていて、コーチもクライアントとのパートナーシップなんですね。そのときに経験上、うまくいくコーチングは最初にちゃんと話しているコーチングなんですよ。
お互いがどういう役割を担って、お互いの個性や強みは何で、どこが譲れてどこが譲れないか、というのをちゃんと話すと、コーチングって実はうまくいくんですね。
それをないがしろにすると、後でいろいろ関係が悪くなるんですよ。依存的になったりとか被害者的になったりしますんで。
ぼくたちは、家内もプロのコーチなんで、お互いそれをするのが当たり前という感覚で。
中島:はぁ〜。もう…。
谷口:だから付き合ったときに、全部そういうことを話して、このまま先へ進むのか、どうするかというのを結構、最初に話していましたね。
中島:うんうんうんうん。
ミーティングっていうのは、だいたいどれくらいの間隔でされるんですか? 月1とか。
内藤:ぼくはミーティングという感覚はあまりない。
常に一緒にいろんなことを話してる。思いついたら相談して、検討しているっていう感じですね。
(パート2へ続く)
写真記録チーム/田島聖子、多賀 健、猪野裕介
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