誰もがコミュニティリーダーになれる時代。メンバーが活躍する場をつくろう。「感動」を生み出すビジネスに、人は関わりたい。

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講演録『コミュニティがビジネスに必要な理由』Part3

 

セッションは終盤に入り、テーマは、より濃いファンをつくる実践的な方法からコニュニティのリーダーシップ論へと展開。ときにはNG的な行動への反省(?)も混じえながら、「誰もがコミュニティリーダーになれる時代」のメッセージで締めくくりとなりました。

2018年9月30日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション3C


▼登壇者情報

スピーカー/

高田 洋平(通称:ヤスシ)
高田プロデュース室/おうえんフェス主催/コミュニティプロデューサー

内藤 勲
webコンサルタント

トダ アキラ
戦略・マーケティングコンサルタント/TOKYO WINE PARTY 代表/ENGLISH CAMP代表/LIFE DESIGN LAB 代表/株式会社 旅工房 社外取締役

 

質問家/

細野 ゆーじ
クランツ株式会社 代表取締役


濃いファンは”わざわざ”○○○してくれる

 

細野:内藤さんは、講座で「ファンをつくろう」というのを皆さんに教えてるじゃないですか。それって、今コミュニティがない人たちからすると、コミュニティづくりから始まるというか、それがコミュニティになっていくと思うんですけれども。

まず、何を始めたらいいですか? 

内藤:ぼくの場合は、ブログのタイトルもそうなんですけど、「ネットでファン」と言って「ネットでファンをつくりましょう」って言ってるんですね。

ブログの読者もコミュニティだし、メルマガの読者もコミュニテイだと思っています。まずはネットで何かを発信して、自分が発信することや目指すものに共感してもらって、読者になってもらって、それがひとつのコミュニティになっていくんです。

最初はぽわ〜んとしたコミュニティかもしれないですけど、それが第一歩だと思うんですね。自分のやっていることや、自分のことを発信していくことが大切かなと。

細野:SNSで発信をして、共感を得る人を増やしていく。というのが第一歩。

内藤:はい。今の時代、誰でも発信できるので。それをするべきかなって思います。

細野:さっきは1人でも2人でもって言っていましたけど、ゆるいつながりの人たちが、1人2人読者がついたからといっても、まだコミュニティとは言えないじゃないですか。

内藤:はい。

細野:それを増やしていくとか、リアルで会うとか、次のプロセスにもっていくために、どういうことをしていったらいいですか? 

内藤:ネットの中でもやっぱり薄い濃い(関係性)ってあって、ぼくの中ではSNS、ブログ、メルマガ、今だったらLINE@っていう(順番に)濃くなっていくと思っています。

SNSって大勢集まっている場なので、見つけてもらいやすい、見てもらいやすい。
けど、ブログだと自分のブログに”わざわざ“来てもらわないといけないじゃないですか。

メルマガだったら“わざわざ”登録しないといけない。この”わざわざ感“って、ぼくはすごく大事だと思っているんです。知りたいっていう強い関心の表れだと思うので。

高田(ヤスシ):“わざわざ”台風の中、沖縄まで来る(笑)。

内藤:そうそう、沖縄もそうですよね。こうして遠いところまで来るっていうのも、やっぱり集まってくる方って”濃い”価値観だと思うんですね。

高田(ヤスシ):そうですね。すごい大好きなんですね、魔法の質問が。(または)マツダミヒロなのか、ヤスシなのか。

全員・会場:(大笑い)

内藤:だから、ネットの中でもそういう濃淡があるので、濃い人をメルマガなりLINE@なりに集めていく。そこからさらにリアルな何かをつくって、実際に会いに来てもらうというステップをつくるのがいいと思います。

細野:なるほど。じゃ、普段の講座では、そういうことを受講者さんにお伝えして、「やっていきましょう」みたいことを言っているんですか。? 

内藤:SNSだけじゃなくて、「より濃いファンが集まるメディアを増やしていきましょう」と言っています。

細野:こっちからダイレクトに押していけるツールをつくらないと、SNSやブログだと目に留まるかわからないですもんね。

メルマガだと無条件に入って来るのでそれを開けばいい。まず登録をしてもらうために、SNSもちゃんとやっていこうね、みたいな感じですか? 

内藤:そうですね。その「メディアの構築の仕方」を伝えてますね。

 

紹介を増やすには「質」と、あと1つは……

高田(ヤスシ):ちょっと聞きたいことがいくつかあったんですけど、いいですか? 

細野:はい。

高田(ヤスシ):講座とか、イベントもそうですけど、やっぱり新規集客を続けるって大切じゃないですか。

紹介とかリピーターが欲しいんですけど、どうすればいいですか? どういう工夫をされていますか? 内藤さんもそうですし、トダさんもそうですし、紹介とかリピートがあるからこそ、どんどんお客さんが増えていったり、たくさんの数の(開催)ができると思うんですね。

何か意識していることってありますか? 

内藤:(トダに向かって)ワイン会はリピーターが多いですか? 

トダ:半分くらいです。ここ2年くらいで増えてきました。たとえば100人集まってる会で、いちばん最初に「この中で初めての方ー? 」って必ず聞いてるんです。昔、7割くらい手をあげてたんですよ。最近、半分くらいしか手をあげないです。

高田(ヤスシ):へぇ〜。

トダ:だんだんだんだんリピーターが増えてきている。で、どうやってやったかっていうと。2つあって。

高田(ヤスシ):うん!

トダ:一つは簡単で、「もう1回来たいと思えるものを提供する」

高田(ヤスシ):なるほどー。

トダ:「質」です。もう一つは、「忘れられないようにメールを定期的にちゃんと送ってあげる」

高田(ヤスシ):なるほど。2回目の人は安くとか、そういうことはしないんですか? 

トダ:しないですね。

細野:へぇ〜。

トダ:それには3つくらい理由があって、やると利益率が下がるのと、2つ目はオペレーションが面倒くさいっていうのと。あと、3つ目は…なんだっけ、忘れちゃったんですけど。

内藤・高田(ヤスシ):(笑)

トダ:その2つですね。「利益率が下がる」のと、「オペレーションが面倒くさい」。

高田(ヤスシ):オペレーション面倒くさいですよねー。紹介されるように工夫していることってありますか? 口コミを生み出すとか。

トダ:それ(紹介や口コミ)、ぼくが今すごく考えていることです。

高田(ヤスシ):はい。

トダ:そのオペレーションをやってくれるボランティアスタッフは200人くらいいます。今度、集客を手伝ってくれるアンバサダー……。

高田(ヤスシ):出た!アンバサダー!

しつもんカンファレンス2018トークセッション

トダ:”アンバサダー”っていうグループをつくろうと思っています。何かというと、自社アフィリエイトのシステムを組み込んで。いわゆるアフィリエイトでお金が、お小遣いが稼げますよっていうんじゃなくて。

「あなたが楽しかったパーティーをぜひ他の人にも紹介してください。そうしたら1,000円あとでお返しします」というのをやろうと思ってるんです。

高田(ヤスシ):うん。なるほど。参加費が安くなるみたいな感じですかね? 

トダ:いや、もうキャッシュで。

高田(ヤスシ):キャッシュで!

トダ:あとはAmazonのクーポン。

高田(ヤスシ):なるほど〜。

トダ:現金(だと)受け取らない人もいるかもしれないので。

高田(ヤスシ):なるほど。(内藤を見て)そういうのどうですか? 

内藤:……。

会場:(笑)

内藤:自分はちょっとわからないですね。

高田(ヤスシ):いや、なんかわかるんですよ。「誘ってあげたらお金くれるよ、あげるよ」って言ったら、お金目的でやる人が出てきて、ブランドイメージが下がっちゃうんじゃないかと思っちゃうんですよ。

その辺は、”諸葛亮孔明(トダさん)”的にはどう思われますか? 

 

文章の品位で集まって来る人は変わる

トダ:これすごく意識していることなんですけど、(マツダ)ミヒロさんもそういうのうまいと思うんですね。結局「書く文章の品位で集まって来る人は変わる」って思っています。

高田(ヤスシ):わかる!(笑)

会場:(大笑い)

トダ:だから、「紹介お願いします」って言うのも「1,000円あげるから、誰か紹介してくださーい」じゃなくて、「この楽しかったパーティーを、ぜひお友だちにも紹介してください」って言います。ほんとに紹介してほしいと思っているので。

それを真心込めて、丁寧に書いて「お礼はわずかながらですが、1,000円お支払いします。なぜならば……」ってちゃんと書いて。普通にfacebookで広告を打ってお客さんが来てくれても、1人当たり2,000円くらいはかかりますから。

高田(ヤスシ):それに比べれば……。

トダ:それに比べれば、1,000円お支払いするのも、こちらとしては安いぐらいなので、「ぜひお願いします」と書くと、いいかなって思っています。

(まだ)妄想してるだけなんですけどね(笑)。

内藤・高田(ヤスシ):(笑)

高田(ヤスシ):今現在も紹介からくる人は多いんですか? 

トダ:はい、多いですよ。(紹介したとは)教えてくれないですけど。聞くと「友だちが勧めてくれたので来ました」という人はけっこういます。

内藤:いいお客さんが多いんですか? 

トダ:これはもう来ていただくと……わかるんですけど(笑)。
既婚者が参加できる会も半分くらいあるので、ぜひ来て下さい。すっごくいい感じの人が揃ってるんですよ。

内藤:リピーターが5割ってすごいですよね。

 

1人でも多くの人が活躍できる場をつくる

内藤:(ヤスシの方を見て)リピーターは少ないですか? 

高田(ヤスシ):リピーターですか? そんな、そんなことはないと思うけどなー。どうかなー? (笑)

会場:(笑)

高田(ヤスシ):どうなんですかね? リピーターか~。けっこうプロジェクトメンバーみたいな感じで、コアメンバーはいます。そういう人たちと一緒に「やろうぜ!」ってなると、役割がある人は継続してやってくれる仲間になってますね。

そういう意味では、いると言えばいますけどね。毎回見る顏もいるし。う〜んって感じ(笑)。

内藤:ぼくはそんなにいっぱい、何回も何回もという人はいないんだけど、何年もずっと前のお客さんが来てくれるのはけっこうあるんですよね。

高田(ヤスシ):それこそ勉強会とか、ちょっとした食事会とかに? 

内藤:そうですね。セミナーも、アメブロ時代のお客さんが来てくれたりします。

だからひとつは”囲い込まないようにする”っていうので、”出入り自由”で、どこか他の先生のところに行ったりするのも見えたりするんですけど、ぼくは全然それでいいと思ってて。

また戻ってきてくれたりもするので。ずっとリピーターになってほしいとか、そういうふうに仕向けない。あえてしないっていうことと、あとあれですね。今来てくれているお客さんとよく話します。

高田(ヤスシ):う〜ん、なるほど。目の前の人と会話をするんですね。

内藤:今来てくれているお客さんって近いじゃないですか、関係性が。だから、今悩んでる問題を聞きやすいので、それを次の商品に生かしていくとまた来てくれやすいです。

高田(ヤスシ):確かに!

内藤:ですね。

高田(ヤスシ):リサーチにもなるし。

内藤:そうですね。

高田(ヤスシ):そういう意味では、リピーターとはちょっと違うんですけど、わたしが紹介する上ですごい気をつけていることがあって。

「おうえんフェス」も全部で1,200人くらい集まったんですけど、そのうちたぶんわたしが集めたのは50人くらいなんですよ、きっと。あれ? ……嘘かな? 

しつもんカンファレンス2018トークセッション

トダ・内藤:(笑)

高田(ヤスシ):でも、そんなもんで、自分1人だったら絶対集まらないわけですよ。

でも、その…たとえば、めい君っているんですけど、おうえん王決定戦っていうWebトーナメントをしたんですけど。超頑張ってくれてたので、めい君の周りの人が「ぶわ~~~」って来てくれたりとか。それぞれイベントに人を配置して、その役割の人がいっぱい人を集めて来てくれたって感じなんです。

だから、みんなに対して「来てよ〜!」っていうより、”活躍できる場をつくる”っていうのかな。”1人でも多くの人が役割をもって、活躍できる場所をつくる”ということをやっています、わたしは。

トダ:いいですね。

高田(ヤスシ):ありがとうございます(笑)。

内藤:さっき”忘れられないように”って、トダさんがおっしゃってましたけど、何かしてます? 

高田(ヤスシ):忘れられないように? 

内藤:1回イベントに参加してくれたお客さんに対して、なんか定期的にフォロー……。

高田(ヤスシ):定期的なフォローとかそういうのできないんで(笑)。

会場:(大笑い)

高田(ヤスシ):メルマガも、ステップメール1通目で終わってしまったりとか(笑)。

全員:(大笑い)

内藤:ステップになってない(笑)。

細野:ステップしない。

全員:(大笑い)

高田(ヤスシ):そう。ただの自動送信メールみたいな、そんなのばっかりですね。

細野:内藤さんはそのようなフォローはどのようにされているんですか? 

内藤:「購入者リスト」っていうのをつくっていて、購入者限定に情報を配信したり、ぼくの講座に参加してくれた人にだけ流したり、そういうのはしてますね。

細野:なるほど。コンテンツはどんどん新しくしていくんですか? 

内藤:それもありますし、バージョンアップもありますけど、まったく違うことをやることもあります。

細野:既存のお客さんを飽きさせないように、次のリリースとか、そういうことをやられているんですか? 

内藤:そうですね。飽きさせない……、ほんと忘れられない(ように)。
忘れられるって意外とある、大きいと思うんです。だから”コンタクト”は大事にしていますね。

高田(ヤスシ):なんか忘れられている気がしてきました(笑)。

全員:(大笑い)

高田(ヤスシ):やっぱり、定期的なフォローは必要ですよね。

内藤:そう。

 

リーダーは目指すゴールを変えない

 

高田(ヤスシ):(笑)。あ、ひとつ質問を思いついたんですけど、いいですか? 

細野:いいよ。

高田(ヤスシ):コミュニティとしてはお二人とも”リーダー”だと思うんですけど、リーダーシップの発揮の仕方とか、リーダーとして気をつけていることはあるか、ちょっと聞きたいなと思います。

内藤:ぼくは、”目指すゴールを変えない”というか…。

高田(ヤスシ):あぁ。

内藤:旗揚げて、「ここに行きましょう!」って、さっきのコンセプトと同じだと思うんですけど、コロコロ変えないようにしています。変わると、ついてきている人たちも道に迷うので、それは変えない。

まぁ回り道はするかもしれないですけど、向かっている先は変えずに、向かってる場所をしっかり示すということですかね。

高田(ヤスシ):ありがとうございます。(トダの方を見て)どうですか? 

トダ:コミュニティに関して言うと、「自分がクオリティのスタンダードになる」ことかなと思います。

しつもんカンファレンス2018トークセッション

高田(ヤスシ)内藤:あぁ〜!!!

高田(ヤスシ):かっこいい!!!

トダ:(笑)。そんなにかっこいいとかじゃなくて、なんか……、たとえば、たまに言うんですよ。イベント行ったときに、ちょっとオペレーションで目につくところがあると、それは直した方がいいよって。

高田(ヤスシ):あぁ怖い!「おいこれ、ホコリついてるぜ」みたいな、そんな話ですか? 

トダ: そうですそうです。 ワインこぼれてたら「拭いた方がいいですよ」とか。まあ優しく言うんですよ。

高田(ヤスシ):はいはいはいはい。

トダ:「受付の丸の付け方まちがってますよ」とか、そういう細かいところまで(笑)。

高田(ヤスシ):へぇ〜。それたとえば、運営しているメンバーとしては、トダさんが来ると、もういつもびくびくしてるとか、おびえながら仕事をしているとか、そういうことにはならないですか? 

トダ:ほんとはセオリー的にはダメなんです。ぼくが直接言うんじゃなくて、ぼくの下にいるイベントのマネージャーがそれをできるようになった方がよくって。

なので最近は、直接それをやらないで、後からイベントのマネージャーの1人に言って”みんな”に言ってもらってます。

高田(ヤスシ):ふ〜ん。

トダ:「これはこうしてください」とか。

高田(ヤスシ):ふ〜ん、すごい!クオリティ担当のところは、自分でしっかり整え続けるということですか? 

トダ:昔はそうやって全部をやってたんですけど、今はぼくが言って直すんじゃなくて、その下にいる各イベントのマネージャーが自分で気づけるように変えています。

高田(ヤスシ):なるほどな〜。

内藤:ヤスシは? (笑)

トダ:どうですか? 

高田(ヤスシ):リーダーとしてですか? そうだな、すごい大事だなって、最近気づいたことがあって。わたしは”心躍り狂う社会を“ということで、「やりたいことをどんどんやろうぜ!」、「挑戦しようぜ!ウェイウェイ!」みたいなことを言いたいんですよ。なんでみんな動かないんだよ、みたいな(笑)。

でも、それじゃダメだなということに最近気づいて。そうじゃない、その前に”安心安全な場である”ということを…、なんだろう、感じてもらえることなのかな。

内藤:うんうん。

高田(ヤスシ):……ということがすごいわかってきました。挑戦しても失敗しても許されるとか、「お〜お前よくやったな」って言われる関係性があるとか。

それこそ、さっきラジオでね、女性陣がけんかしてるっていう話をしましたけど、それもやっぱり「言い合っても大丈夫だ」という空気があるから、いい意見が言い合えるわけですよ。

内藤:うんうん。

高田(ヤスシ):そこの担保をしてあげるとか、発言できてない人が来やすいようにとか、あとは自分の弱さを見せるとか、そういうことは意識してますね。ま、できているかわからないですけどね。

トダ:……できてるんじゃないですか? 

高田(ヤスシ):(笑)。いえいえいえ。ちょっと修行中ですね、はい。

 

アドバイスではなく、質問をする

内藤:見守る的なのはどうですか? 

高田(ヤスシ):見守る……。そうですね、アドバイスをしない。だから”質問”をするんですね、やっぱりね。

内藤:(笑)

高田(ヤスシ):出ましたね!(笑)ついに!質問がきました、ここで(笑)。

全員:(大笑い)

トダ:いい感じですよ、締めに。

高田(ヤスシ):いい感じ。そう!やっぱり「しつもんカンファレンス」ですから。

細野:質問するんですね? 

高田(ヤスシ):はい。

トダ:どんな質問をするんですか? (ぼくも)質問するんですよ、これから。
もう言わない。クオリティスタンダードすらも下の人に落としていく。

高田(ヤスシ):あ〜。

トダ:もう(質問に)変えます。

高田(ヤスシ):あ、そうですか? さすが「しつもんカンファレンス」のチカラですね、これが(笑)。

細野:ちなみにヤスシさんは、どんな質問します? 

高田(ヤスシ):えっ? ……何だろう? ……「困ってることある?」みたいな(笑)。

全員:(大笑い)

高田(ヤスシ):でもやっぱりそういうところから……。リーダーって全員と1対1でやるっていうよりは、まずリーダーがいて、そのリーダーのフォローをしっかりするっていうことだと思ってて。

で、リーダーに対して「こうしたらいいよ」とか「こうしようぜ」じゃなくて、今何に困っていて、どんなことがしたくて、どんなことが課題で、どうすればいいんだろうか? ということをコミュニケーションとる感じかな。それが全部質問形式。

しつもんカンファレンス2018トークセッション

内藤:うん、いいっすね。
(沈黙)

トダ:(じんわり)それですよ~(笑)。

全員:(大笑い)

高田(ヤスシ):いやいやいや、全然できてないんですけどね。いや〜、ついついちょっとフォローが遅くなったりとか、フォローができないから、これからしていかないといけない。

やっぱり、リーダーはけっこう心細いじゃないですか。なんか、社長が相談できないみたいな感じで。

内藤:うんうん。

高田(ヤスシ):そういう、人に寄り添えるような立場でありたいな。ま、理想ですね。

トダ:それでぼく今、パッっと閃いちゃったんですけど。

高田(ヤスシ)・内藤:おっ!!

高田(ヤスシ):孔明!

トダ:今までその~、質問するにしても、まずは自分の下にいるマネージャーの人たちに聞こうかなって思ったんですけど。

高田(ヤスシ):うん。

トダ:お客さんにも聞いたらいいんじゃないかなって思ったんですよ。

高田(ヤスシ):あぁ〜。

内藤:たしかに。

高田(ヤスシ):アンケートは全然取られてないんですか? 

トダ:取らないですね。

高田(ヤスシ):なるほど。

トダ:「満足度を5段階でつけてください」みたいなアンケートは取りたくないんですよ。

高田(ヤスシ):へぇ〜。

トダ:そうじゃなくて、もっと未来志向の……、「どんなことをやったらワクワクしますか?」みたいなのをお客さんに投げてみるのがいいかなーって今思いましたね。

高田(ヤスシ):あ〜。

トダ:やったらいいかなっていうのを今思いましたね。

高田(ヤスシ):なるほど。今回がどうとかいうよりは、次どうしたいか。

トダ:そう。次どうしたいかが聞きたいな。

内藤:お客さんの声を聞くっていうことは何かされてるんですか? 参加されてる方に。

トダ:アンケートは取らないですけど、Face to Faceでは聞いてますね。

内藤:ふ〜ん。(イベントに)行ったとき? 

トダ:行ったときとか、あとはマネージャーの人たちに聞いてもらって、それは報告もらう感じなんですけど。ま、みんな同じようなことしか言わないです。

「ワインが美味しかったです」(笑)

内藤・高田(ヤスシ):(笑)

高田(ヤスシ):でもそこが要は狙い通りというか、「美味しいワインをたくさん飲みましょう」だから、それはいいんですよね。

トダ:まぁ、OK、OKラインですね。でも、本当は……。

細野:改善点とか聞きたいですよね。       

トダ:はい。改善点。

 

生み出したいのは、「感動する場所」

細野:その部下の人の質問の仕方によって変わるでしょうからね。

トダ:変わってきます。あとは、”感動”みたいなのを出したいんです。

内藤:ほぉ〜。

高田(ヤスシ):たしかに!

トダ:「ここまでとは思いませんでした!」

細野: 前振りなく感動させる。

トダ:はい。

高田(ヤスシ):そう、やりたい。いや〜もう「おうえんフェス」のとき、終わった後、俺感極まって泣いちゃったんですよ。うまくいかなかったからなんですけど。そういうことって生きててあんまりないじゃないですか。

超悔しいとか、そういうことができる「場所」というのを生み出していきたくて。それには本気になるとか、自分の枠を外れるとか、想像しなかった体験をするとか。そういうことがもっとみんなにこう、提供できたらいいなってすごく思ってて。

内藤:うんうん。

高田(ヤスシ):感動…、いい言葉ですね~(笑)。

トダ:そうですね。ちょっと考えますよ。

高田(ヤスシ):(笑)

細野:考えてもらいます? 

高田(ヤスシ):でも、普通のワイン会で”感動”とかしたら、すごくないですか? 

細野:「感動を与えるワイン会」。

トダ:いくつかあるんですよ。

高田(ヤスシ):おっ!

トダ:まずは、たまにびっくりするものがあるんですよ。

高田(ヤスシ):あ〜なるほど。それは「うまっ!」みたいな。

トダ:いや、違います。

内藤:希少性とか? 

トダ:「ぶどうからこの味が出るのか? 」みたいな。

高田(ヤスシ)内藤:へぇ〜!!

会場:へぇ~~~!

全体:(一瞬し~ん)……。(大笑い)

トダ:「果物から生まれた味か?」みたいなことがあるんですよ。

内藤:なるほど!

高田(ヤスシ):それは”感動”ですね。

トダ:”感動”です。
ま、それはなくても、人との関わりの中で”感動”を生み出したりする。

高田(ヤスシ):うん。

内藤:なるほど。

高田(ヤスシ):そういう意味ではみんな求めてるのは出会いとか、「ちょっといい男、いい女つかまえられたら嬉しいな」みたいな。

細野:1つだけ聞いていいですか? 他のワイン会とか行ったことあります? 

トダ:あ、行きますよ。わたし、自分が好きだから行きます。

細野:あ〜。じゃ、他のところを見て、どう思います? 

トダ:あの、たいていはみんな”ワイン推し”なんですよ。

細野:あぁ〜。

トダ:いちばんぼくが、ぼく的に「ないな」って思うのが、レストラン行って食事する、ワイン飲みながら。で、2時間くらい経って、2時間後に”初めて”隣の人の名前を聞いたみたいな。

ず〜っとソムリエと喋りっぱなし(笑)。

細野・内藤・高田(ヤスシ):へぇ〜。あ~~~。

高田(ヤスシ):知識を学ぶセミナーなんですね、きっと。

内藤:”推し”が違うわけですね、全然。

トダ:そういう人たちがいるからこそ、(ぼくの場は)ワインを知りたいわけじゃなくて、ただ楽しく飲みたいっていう人たちが集まる場になってるって思います。

 

しつもんカンファレンス2018トークセッション

あなた独自の「世界観」を発信しよう!

細野:では、時間となりましたので、最後にヤスシさんの方から順番に、今日来ていただいている方に何か伝えたいことがあればお願いします。

高田(ヤスシ):はい。わたしは安心安全の場だとか、チャレンジできるとか、人ってこう強みがあって弱みがあって。それを出し合えて、自分がやりたいと思ったことに挑戦していけるような居場所がそれぞれにあればいいなと思っています。

それって全部わたしが中心になる必要はまったくなくて、逆に、中心にみなさん1人ひとりがなれると思ってるんですよ。みなさん1人ひとりが目の前の人に対して、「じゃあ、ちょっと応援するよ!」とか、それこそ「一緒にやろうよ!」っていう声かけをしていくことが、たぶん目の前の人の1歩目を踏み出すことになっていくと思っていて。

これからそういうコミュニティ、リーダー……、そういう名前じゃなくても、そういう人たちがどんどん出てきたら、もっと世の中の人がわくわく生きられるような感じになるんじゃないかなと思っています。
そういうことですね、やっていきたいことは。

あとは、”ヤスシ”っていうのはですね、秋元康の“ヤスシ”です。(内藤・トダの方を見る)

内藤・トダ:(笑)

高田(ヤスシ):スモールビジネス界の”秋元康”を目指して、これからも頑張っていこうと思います!

トダ:プロデューサーなんだ。

内藤:あぁ。

高田(ヤスシ):そうです。そういうコミュニティをつくります!

内藤:来年はまた変わってる可能性はある? 

高田(ヤスシ):来年は、また違う名前で(笑)。

全員:(大笑い)

高田(ヤスシ):テーマに合わせた感じでね、名前は変えていこうかと。

細野:いいね。ブランディング大事です。

高田(ヤスシ):(笑)facebookで「ヤスシ」と検索していただいたら、わたしが出てきますので、よろしくおします。

内藤:へぇ。

高田(ヤスシ):はい。ニックネームの設定で。

トダ:カタカナ? 

高田(ヤスシ):カタカナで「ヤスシ」。みなさん、申請していただけると嬉しいです。

細野:ありがとうございます。

高田(ヤスシ):はい。ありがとうございます。

会場:(拍手)

細野:では、内藤さん。

内藤:今の時代、誰もが何かしらのコミュニティに所属していると思うし、誰もがコミュニティリーダーだと思います。そのためにもネットで発信をして、1人ひとりが自分のファンをつくってほしいなと思います。

商品とかサービスは、同じ人はいっぱいいますけど、自分の“生き方”をプラスすると自分だけの独自のものになっていくので、発信をして、ファンをつくって、コミュニティをうまく築いていってほしいなと思います。

ありがとうございました。

会場:(拍手)

細野:トダさん、どうぞ。

トダ:今日1つだけ言おうと思ってて、まだ出していない言葉があって…。

それは、“世界観”なんですね。

高田(ヤスシ):うん!

トダ:コミュニティって言ったときに、やっぱりこう自分と価値観や考え方が同じ人に来てもらいたい。そのときに、どうしたらそういう同じような考えの人たちが集まってくるかというと、自分のもっている”世界観”をサービスとか商品とかで表現することかなと思っているんです。そうすると自分と”心の波長が合う”人が集まってくるんじゃないかと。

最近いろんなことをやってる人が多いので、隣の芝が青く見えたりするんですけど、自分の好きなイメージや色や雰囲気を、サービスや商品で体現していくと、自ずと合う人たちが集まってくるのかなと思います。

はい、以上です。

会場:(拍手)

細野:はい。ありがとうございます。
では、これで第3セッションを終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

会場:(大拍手)

 

写真記録チーム/田島聖子、多賀 健、猪野裕介

 

しつもんカンファレンス2018トークセッション

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