講演録『コミュニティがビジネスに必要な理由』Part2
どのようにして、今のコミュニティに育っていったのだろう。「濃いファン」が残っていくために、してきたことは何だったのだろう。決して一本道ではなかったコミュニティの歴史の中で、今につながることになった「決断」について話が深まっていきます。
2018年9月30日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション3C
▼登壇者情報
スピーカー/
高田 洋平(通称:ヤスシ)
高田プロデュース室/おうえんフェス主催/コミュニティプロデューサー
内藤 勲
webコンサルタント
トダ アキラ
戦略・マーケティングコンサルタント/TOKYO WINE PARTY 代表/ENGLISH CAMP代表/LIFE DESIGN LAB 代表/株式会社 旅工房 社外取締役
質問家/
細野 ゆーじ
クランツ株式会社 代表取締役
友だちだけでは広がらない
高田(ヤスシ):トダさんはいつからワイン会をやってるんですか?
トダ:10年前です。
細野:お~結構やってるんですね。
トダ:10年前は月1回とか2ヶ月に1回という頻度だったんですけど……
細野:その頃はどうでしたか?
トダ:10年前、最初は自分の知り合いだけ誘ってたんですね。その時は完全に自分の友だちオンリーだったんですけど、3年ぐらいしたところで、「これは自分の友だちだけでやっていたら絶対に広がらないな」って思って、一般に開放してちゃんとWebサイトもつくって運営していこうと思いました。そこからガラッと切り替えて、今は友だちはほとんど来てないです。
全員・会場:へぇ~。
細野:その3年後にガラッと切り替えるまでは、”ビジネス”をやってないんですよね?
トダ:友だちでも利益はすごいありました。
細野:あー、なるほど。
トダ:むしろ友だちのときの方が利益は出ていました。
細野:じゃあ最初から成功してたっていうことですよね、ワイン会に関しては。
トダ:初めてやったときに80人ぐらい来て、それで……
細野:え!友だちが80人もいるの!
トダ:僕、10年前は独身で、合コンで知り合った男女の名前が携帯電話で1,000人分入ってたんですけど……

全員・会場:(どよめき)え~~~っ!
高田(ヤスシ):それはすごいモテたからいっぱい知ってるのか、モテなくてたくさん合コンに行ってたからか知っているのか(笑)。
トダ:後者です。後者。
会場:(笑)
高田(ヤスシ):なかなか80人は来ないですよね……
トダ:当時はメール配信のソフトも使ってなくて、夜、バーで座って1,000人のリストに1人ひとりメールを打ってたんです。
全員・会場:へぇ~。
トダ:1,000人じゃないですね、500人ぐらいだと思うんですけど。
内藤:500人でもすごいですよね。
トダ:携帯メールで、しかもカスタマイズしてたんですよ。
「最近どうですか?」とか「こないだ○○って言ってたけど、その後どうですか?」とかメールを1人ひとりに。そうするとコンバージョンが多分2,3割になるんですね。20~30%のコンバージョンになるんで、100人ぐらいに送れば20~30人集まるみたいな感じです。
高田(ヤスシ):「こいつ、いつもワイン会ばっか誘ってくるな」って思われたり、友だちがいなくなったとか、そういうのないんですか?
トダ:いや、あると思いますよ。独身だったので、女性の、なんかこの友だちとこの友だちが仲良かったんだけど、この友だちは僕と仲悪くなって、こっちの女の子にはワイン会の案内送らないでください、とかいろいろ。
全員・会場:へぇ~。
高田(ヤスシ):なるほどなー、面白い!
トダ:今もメール送るたびに何人か離脱していきます。
自分を出すと「濃いファン」が残る
高田(ヤスシ):内藤さんはメルマガやってて、解除されることはないんですか?
内藤:解除めちゃありますね。毎回毎回ありますよ。
高田(ヤスシ):でもファンだから、(メルマガに)登録するんじゃないんですか?
内藤:ファンの中でも”度合い”ってあると思うんですよ。だから濃いファンはやっぱり解除せずに残ってくれるし、浅いファンとか薄いつながりの人は、どんどん解除されるので、むしろ解除された方がコミュニティが濃くなっていくんじゃないかなって思っています。むしろ解除された方がいいです。
細野:本当のファンしか残ってこないって感じですね。
内藤:そうですそうです。だから集めるだけじゃなくて、ふるいにかけるじゃないですけど……
細野:はいはいはい。勝手にふるいにかかっていくと。
内藤:(ファンを)濃くしていくということは必要なんじゃないかな~。
高田(ヤスシ):じゃあ聞いちゃっていいですか?
内藤さんってアメブロのブログのカスタマイズをやってるんですよ。それでアメブロが削除されたり、メルマガに切り替えたりしてるじゃないですか。でもその度に数は減ったかもしれないけど、濃いファンは残り続けてるということですか?

内藤:……と思います。あの~僕は最初アメブロのカスタマイズ屋さんをしていて、ノウハウを売るということばっかりやってたんですよ。ブログも「ノウハウ」や「カスタマイズの仕方」で、教科書みたいなブログをつくってたんです。
その時は(ノウハウの)ファンをつくることが大事だと思って、自分をあまり出さなかったんですよ。そしたらライバルグループがどんどん出てきて、僕を経由してそっちに行くんですね。
同じカスタマイズ商品も安い方から買うっていう状況になってきて、これは「いいものを出すだけじゃだめなんだな」って気づいたんです。それで「ファンになってもらうことが大事だ」ということで、自分を出すようにしたんです。
さっきの、「ファンづくりは2つある」、個人ブランドを立てるか、サービスを立てるかと言う話で、前者(個人ブランド)の方を僕はそのとき取ったんですけど、そのあとアメブロのアカウントを削除されてしまったんです。
細野:へぇ~。
トダ:なんで削除されたんですか?
内藤:商用利用はダメということと、あと通報されたんです。それで僕はアメブロの商品自体は失ったんですけど、それでもその後もお客さんになってくれる人がいたので、(自分の)ファンづくりやコミュニティができていたから、その後もずっと来てくれた人がいるのかなって思います。
当然アメブロのカスタマイズが目当てだった人は離れていったかもしれないですが、僕の出している他の(サービス)もいい、ということで来てくれる人もいました。
トダ:その「個人ブランド」を立てていくときに発信内容も変えたんですか?
内藤:そうですね。自分のキャラを出すというか、人柄を伝えるようにしたり、自分がどんな人かというのを出すようにしてきました。
トダ:コンテンツも変えたんですか? カスタマイズの内容や仕方じゃなくて、マインド的な話をしだしたとか?
内藤:(マインド的な話)も、もちろん増やしました。コンテンツ自体は大事なので、それはそれでしっかり出すようにしていました。
トダ:なるほど。
「価値観」に人が集まる仕組みをつくる
高田(ヤスシ):そういう意味では「TOKYO WINE PARTY」は人柄が出せないじゃないですか?
トダ:いや、これがまた、僕出したいんですよ、本当は(笑)。
僕、ブログ書くのスーパーめんどくさがりで、書けてないだけなんですよ。本当は”主催者ブログ”っていって、1週間に1回ぐらい書けたらなって思ってるんですよ。
内藤:すごくいいと思いますね~。
トダ:本当はやりたいんです。
高田(ヤスシ):でも、そういうことができてなくても、人が集まってコミュニティができているっていいですよね。
トダ:そうですね。なので、今はもしかしたら、さっきおっしゃったカスタマイズのやり方を見に来ている人たちの集まりになっているかもしれないので、もうちょっとその”価値観”を出していって、その”価値観”に、人が集まってくるという仕組みにしたらもっといいかなと思ってます。
内藤:そうですね。そうしないと真似する人が増えてきますよね。そうなったときに差別化できなかったり、安いからって選ばれていくと、コミュニティの人の数が減ったりするんじゃないかと思います。
トダさんがワイン会に参加していなくても、「主催者の人がこういう考えでやってる」とか、トダさんの人柄が出れば、それを目当てに来る人が増えるんじゃないかなと思うんですね。
トダ:(内藤に向かっておじぎをしながら)ありがとうございます。
高田(ヤスシ):プチコンサルみたいな 感じになっていますね(笑)。
細野:ちなみに、ヤスシは個人ブランドでいってるんですか? それともコミュニティとかそっち側のブランドでいってるんですか? すごい迷ってる最中だと思うんですけど。

高田(ヤスシ):いや~。えっとあれですよ、”ヤスシ”じゃなくて、たとえば「ママ夢ラジオ」だったら「ママ夢ラジオ」っていうブランドをつくって、そこに人が集まるようにしたいんです。トダさんの「TOKYO WINE PARTY」みたいに。
でも、最初の呼びかけはやっぱり「”ヤスシ”から誘われたから」とか、「”ヤスシ”と一緒だから」ていう人が集まるので、そこは色濃くなっちゃうんですね。それをいかに”コミュニティ色”をどんどん強くしていって、”ヤスシ色”を薄くしていくかが気をつけているポイントです。
細野:でも、コミュニティの形態っていくつもあって、トダさんのは”お客さんのコミュニティ”じゃないですか? 今ヤスシのコミュニティは、一緒にビジネスをする”仲間のコミュニティ”だから、そこはヤスシの声がけだから集まった人たちでも……。
高田(ヤスシ):いや、なんか俺がいないと動かないコミュニティなんて、イヤなんですよ。勝手にわいわいやって欲しくて。
細野:まあ、でも”きっかけ”はつくってあげて……
高田(ヤスシ):そうですね。”きっかけ”はつくってますね。今回もね、沖縄で台風で何も返信していない中で、チャットグループがばんばん鳴っているんですよ。そこですごい喧嘩してるんですよ、女子たちが。
こんなこと言うとママ夢ラジオから怒られちゃうんですけど、コミュニティメンバーが超言い合ってるんですよ(笑)。
それも「超~口出したくなる!」ってなるんですけど、「出さない!」。
もう放置。放置プレイです。だから私は(コミュニティに関わらないで)ただ遊んでるだけという感じなんですけど。
細野:なるほど~。わかりました(笑)。
常にトップのクオリティを出していく
細野:(この中で)いちばん長くコミュニティを継続されてるのは……?
高田(ヤスシ):(トダさんを見て)10年ですよね。
細野:10年か。10年。なんかそんなに苦労なく続いてる感じですよね。
継続させるためにこういうことをしているとか、何か考えながらやっていることはありますか?
トダ:”クオリティ”だけは下げないように。
細野:”クオリティ”は落とさないようにしているんですね。
トダ:ワイン会を真似する人たちは増えてきたんですけど、その人たちの中でも常に”トップのクオリティ”を出していくというのと、昨年 Webサイトにちょっとお金をかけて全面リニューアルして、中身もいいし見た目もいいっていう風にしました。
細野:それ(クオリティ)は、Webサイトにちゃんと出せてる?
トダ:はい、出せています。利益の一部を投資しました。そうなると中身と見た目なんですよ。そこにさっき話していた”価値観”みたいなものが入ると、もう、サイトだなって。
高田(ヤスシ):トダさんがいなくて クオリティを保つってすごい難しいなと思っちゃうんですけど、気をつけていることってありますか? 自分がいなくても、「会」としていい感じにするために。
トダ:2つあって、1つは誰がやっても同じようなクオリティが出せるような、「シンプルなオペレーション」にしてるんです。もう1つは「ルールを決めている」んです。
たとえばワインだったら10種類出すとか、1本千何百円以上のワインにするとか、この会場は何人以上は受付をしない、という風に決めていて、それを守っているとそれほどガタガタになることはないんです。
全員:へぇ~。
高田(ヤスシ):ちなみに交流会のプログラムはどんな感じなんですか?
「はい!飲んでくださーい」、「お疲れ様でしたー」みたいな感じなんですか?
トダ:はい、そうですそうです。何もやらない。
最初の5分間だけ3~4人でグループつくってちょっと話してもらって、そうするともう場が温まるので、乾杯して、あとは最後まで何もやらないです。
高田(ヤスシ):じゃあ司会の人も特に何もやらない。MC(司会) の力量に問われるとかそういうこともなく……?
トダ:司会に僕が言ってるのは「何も喋らないでください」って言ってるんです。
高田(ヤスシ):うわ~。
トダ:「お客さんはワインを飲みに来てるんだから、司会の話を聞きたいわけじゃない。だから、司会の話はなるべく短くしてほしい」と。
内藤:そのスタイルは最初からですか?
トダ:はい。最初からですね。
高田(ヤスシ):すごい!
私がコミュニティをつくるときに意識してるのは、1対1の関係なんです。たとえばここが私のコミュニティだとしたら、みんな私のことを知ってるわけですよ。ほとんどの人がね。
そうなったときに、「1対多」っていうのはなるべくしたくなくて、交流会だったら全部の人を横につなげまくるとか、紹介しまくるみたいなことをやってるんです。
それを自分がいなくて、「司会は喋るな、あとよろしく」みたいな感じでできてるってすごい。
トダ:台本が書いてあって、みんな同じことを言ってるだけだから。
高田(ヤスシ):だから主催に”色”がないんですよね?
トダ:そうです。それやっちゃうと広がっていかなくなっちゃうんで。個人の力量に依存しちゃうので。
高田(ヤスシ):う~~~ん。(沈黙)

高田(ヤスシ):……(しょんぼり)……「マネします」。
(沈黙)
細野:……(あれ? )急に終わっちゃった?
会場:(大笑い)
細野:まだ続くのかなと思って。今なんか司会者喋るなって(雰囲気だったから)……
もう質問終わっちゃったんですか?
高田(ヤスシ):(笑)そうです。
自分が参加する立場として心地いい場を提供する
内藤:(トダに向かって)いろいろ試行錯誤があって、どんどんどんどん削っていって、そういうシンプルな進行になったのかなって最初思ったんですけど、最初からそれで……?
トダ:それでいくと歴史があって、自分でパーティーを始める前からいろんなイベントとかパーティーに出かけてたんですよ。よくゲームやったり、バイオリン弾く人が出てきたりしますよね。
全員・会場:(大笑い)
トダ:”バイオリン”とかそういうのが始まるたんびに、「せっかくここで話してたのに、こっち見てなきゃいけない」という時間が自分はすごくイヤで、だからイベントごとはやらないんです。
内藤:「自分が参加する立場として心地いい場を提供した」という感じですね。
高田(ヤスシ):ついつい主催してるとね、”バイオリン”とかね(笑)やんなきゃいけないような気がして、そういうの用意してあげたら、この人たち喜ぶだろうとか思っちゃいがちですけど。
内藤:結構迷惑だったりしますよね。
会場:(笑)
細野:そこで差別化しようとして、勘違いしますよね。
高田(ヤスシ):そういう意味では内藤さんもコミュニティづくりというか、講座をしているときに気をつけていることはありますか? 生徒との距離感とか。
内藤:距離感……距離感……。あの~、やっぱりなるべく”対等な関係づくり”というのは意識するようにしてます。
高田(ヤスシ):先生と生徒とかじゃなくて?
内藤:先生って呼ばれたくないですよ。たとえばメールでも「内藤先生」って書かれると「先生やめてください」って書くんです。
上下関係や、教える教わるっていう立場があるかもしれないんですけど、どっちかが従うとか命令するっていう位置づけはしたくないんですよね。そうすると”囲い込み”になるので、僕はそれがイヤなんです。
自分がどこかのコミュニティに参加して、そうなったら自分がイヤだし、だから”対等な関係”をいつもつくろうという意識はありますね。自分のお客さんのことをちゃんと尊重する、ということを心がけています。
(ヤスシの方を向きながら)だから(ヤスシとも)対等じゃないですか。(笑)
高田(ヤスシ):ありがとうございます。お世話になっています(笑)。
細野:今日(会場で)聞いている人たちって、実際すでにコミュニティを持っている人もいるでしょうし、これからつくりたいなって思ってる人もいると思うんですね。
高田(ヤスシ):実際どれぐらいの割合なんですか?
細野:そうですね。
(会場へ向かって)
「私、コミュニティちゃんとあるよ、っていう人 ?」
(会場の半分くらいの人が手をあげる)
「これからつくりたいんだけどなー、っていう人?」
(会場の半分くらいの人が手をあげる)
高田(ヤスシ):いいですねぇ。このどっちだかわからないくらいのね。
全員・会場:(笑)
最初の一歩は、たった1人の仲間から
細野:両方の話を聞きましょうか。
まずはこれからコミュニティをつくりたい人に向けてお聞きします。
コミュニティもさっき言ったように、「一緒にビジネスをやる仲間としてのコミュニティ」という考え方もあるし、私のファンとか、私のやっているコンテンツのファンとして、「ゆくゆくはお客さんになるというファンのコミュニティ」と2通りあると思うんです。
その辺をつくっていくにはどうしたらいいかとか、私はこういうことから始めたんだけどみたいな、自分がやったことを言ってもらった方がいいかな。
……え~ヤスシ君から、短めに(笑)
高田(ヤスシ):まずは、”たったひとりの仲間を集めること”から。
「こんなことやろうぜ!」っていう人と(手を)握ること、そして情報は、1人ひとり注ぐみたいなイメージ。いきなり20人バンっと集めるっていうのは難しいので、ちょっとずつちょっとずつコア(中心)を広げていくということを意識します。
2人いればコミュニティなので、「こんなことやったら楽しい!」とか、「こんなことやろうぜ!」っていう人をまず1人、できれば好きな人がいい。そういう人がいれば、動き出すんじゃないかなっていう気はします。
細野:実際それって、いつ頃どんな感じで……?
高田(ヤスシ):たとえば、「おうえんフェス」っていうイベントをやったんですけど。
細野:うんうん。

高田(ヤスシ):それは私が1,800人の会場とキングコング西野さんの予定だけ抑えて、「あと、どうしよう? 」、「俺はどうすればいいんだ? 」みたいなときに、「ペライチ」っていう会社の山下さんとご飯を食べていて、「こういうことやりたいんだけど一緒にやるか!」っていうあたりで、コンセプトなり、ビジョンなり、大事にしたいことを決めた上でスタートしました。
それで、人数を広げようと思うと、いかに情報を拡散するかみたいなことを思いがちなんですけど、どちらかと言うと私は、”広げるよりも深める”みたいなイメージで、実際に山下さんが1回投稿をシェアするよりも、山下さんが100人にメールを送るほうが、結果的に人が集まるんですよ。
だからその、”関係性”ですね。「絶対これやろうぜ!」みたいな”強いつながり”をまずつくること、っていうのが大事だったのかな、という気がします。
トダ:そのコンセプトとかビジョンというのはどんな感じにしたんですか?
高田(ヤスシ):私が「1人ひとりが心躍り狂う社会」というのをやりたくて、1人ひとりがもっとチャレンジできる文化や場所をつくりたいんです。チャレンジフェスっていう「みんながチャレンジできるような場をつくろうぜ!」というところまではいってました。
あとは実際に運営委員を集めたり、ちょっと”チャレンジ”ってハードル高いよね、でも”応援(おうえん)”はされたいよねという感じで「おうえんフェス」になりました。
細野:ペライチの社長と会う時は、もう「その話をします」っていう感じで会ったの?
高田(ヤスシ):いや、「飯食おうぜ!」みたいな感じでランチをしました。
細野:でも、心の中では「この話をしよう」みたいな……
高田(ヤスシ): どっかしらで「なんか1回イベントというか、プロジェクトをやりたいよね」という話はしていて、「3月に会場取ってるんです。1,800人入るんですけどどうしましょう」みたいなところからかな。
細野:「いいね~!」みたいな感じで?
高田(ヤスシ):そうですね。「俺もなんかそういうのやりたかったんだよね」みたいな感じで。
細野:なるほど。内藤さんは?
内藤:僕もそうですね。いきなり大きくしようっていうよりは、小さく始めます。特に初期は一緒につくっていくメンバーという意識ですね。ただのコミュニティメンバーじゃなくて、さらにコミュニティを深めたり広めたりしてくれる濃い人に相談……。だから、高田さんがうまいのは、ヤスシ、がうまいのは……(笑)巻き込み力がすごい。
自分が悩んでいたりするのを相談して、「どうしよう? 会場押さえてあるんだけど……」って言うと巻き込まれていって、「じゃあ、みんなでやろう!」みたいなコミュニティになっていくじゃないですか。1人でコントロールしようとしていないのがいいな、って思いますね。
うまいなーって。
高田(ヤスシ):ありがとうございます。いやー確かに。
内藤:そういうやり方がいいんじゃないかな、って僕は思いますね。
細野:まとめるタイプではないよね。”言いだしっぺ”だよね。
高田(ヤスシ):まとめられなくて怒られます(笑)。
細野:そういう係なんですよね。
高田(ヤスシ):そうですね。やっぱり人に役割があるとその人って頑張るんで。すごいな、って思いますよね。素敵だなって。ほんとありがたいなって。
陣形をつくっておくと、勝手にうまくいく
細野:どちらかと言うと、トダさんはヤスシと対極な性格なのかなって。
トダ:おっしゃる通り。
細野:ですよね。けれどもコミュニティをつくり上げてるじゃないですか。どんな感じで進めていくんですか?
トダ:今、話を聞いていて思ったんですけど、お二人はたぶん三国志で言うと”劉備型”なんですよ。
“人”に集まってくる。”仲間”が集まってくる。
ぼくは”諸葛孔明”っぽいやり方で、”陣形”をつくっておくと、勝手にうまくいくみたいな。
高田(ヤスシ):憧れるっ!!
全員・会場:(大笑い)
内藤:本当はそうしたいんだよね(笑)。
高田(ヤスシ):すごいな!
だって(マツダ)ミヒロさんが「お前(ヤスシ)は勢いだけだから、トダさんマジでクレバーだからマジ勉強してこい」って。
そのために今日ここにいる、私は(笑)。
全員・会場:(大笑い)
細野:(ヤスシに向かって)僕以上に質問してるよね。
高田(ヤスシ):気になることだらけです(笑)。
トダ:それで陣形は何かって言ったら、だからさっき「”コンセプト”は何にしたんですか? 」って聞いたんですけど、やっぱり一番上にちゃんとした”コンセプト”があると人が集まってくるな、と思っていて、そのコンセプトづくりをすごいこだわってやりますね。
高田(ヤスシ):その”コンセプト”に必要な要素というか、こういう”コンセプト”がいいっていうのはありますか?
トダ:僕の場合は、元々自分がパーティに行ったり合コンしたりするのが好きだったので、「人とつながれる」というのを価値において、それだけだと他の異業種交流会と一緒になっちゃうので、ワインも美味しいし会場もおしゃれだし、というのを足して、「ワイン飲んで美味しい料理を食べておしゃれな会場で交流ができる会」にしたんです。この4本柱のコンセプトで10年間続けて、(ワイン会を)引っ張ってきました。
ビジネスの相談相手は誰?
高田(ヤスシ):そういう最初にコンセプトつくるときって、誰かに相談とかしないんですか?
「こんなことやろうと思うんだけど」とか「一緒にやろうぜ」とか。それとも、人を誘うことはしないで、「自分でどうだ~!」っていう感じなんですか?
トダ:「自分でどうだ!」ですね。友だちがいないからかもしれないですけど(笑)。
高田(ヤスシ):いやいやいや。携帯に1,000人いらっしゃるじゃないですか(笑)。
細野:それは何で巻き込まないんですか? 僕も巻き込まない派なんですけど。
自分でやって成功したのでないと、安心して「おいでよ」って呼ばないタイプなんですけど、そんな感じですか?
トダ:意見を言われるのよりも、自分でやっちゃったほうが楽だと思ってるんです。
最近は1人だけ相談する人がいて……それは「妻」なんですけど。
「こういうのをやろうと思う」って言うと、ダメな時はダメって言ってくれるんですよ。テストとして彼女に話して、ダメな時はダメって言ってくれるので、それでちょっと微調整をしたりします。
高田(ヤスシ):奥さんはマーケティングや業界に詳しい方なんですか?
トダ:女性だし、一応僕のターゲットとしている年齢層でもあるので、まあいいかなと思うのと、営業ウーマンなんですよ。リクルートでMVPとったみたいな営業ウーマンなんですよ。
だから”勘が効く”っていうか、でもちょっと偏ってるから半分ぐらいしか聞かないんですけど。でも一応意見は参考にします。
内藤:ヤスシは? (奥さんに)相談は?
高田(ヤスシ):相談はしないですね。口出されたらイヤです。
会場:(大笑い)
細野:そもそも(奥さんと)会話はするの?
会場:(笑)
高田(ヤスシ): 会話はしてますよ~。「朝何時まで寝てるの?」とか「トイレ掃除はしたの?」とか「納入金は済んでるの?」とか、そういう会話はしてますね。
全員・会場:(大笑い)
内藤:切ない会話ですね。
細野:命令質問ですね。
高田(ヤスシ):命令質問なんですよ。確かにそれ止めてほしいんですけどね。(内藤の方を見て)どうすればいいですか?
会場:(笑)
高田(ヤスシ):内藤さんは(奥さんに)仕事の相談をするんですか?
内藤:バリバリします。
高田(ヤスシ):バリバリするんですか?

内藤:します。
高田(ヤスシ):ね、けっこう本当に、奥さんと一緒にいらっしゃいますもんね。
(トダに向かって)一緒に奥さんと行動されますか?
トダ:しないですね。
高田(ヤスシ):そうなんだ。でも仕事の話は?
トダ:仕事の話はします。好きなんです、そういうのが。
高田(ヤスシ):なるほど。
内藤:(トダに向かって)愛妻家なんですね。
高田(ヤスシ):ま、ちょっとこの話はそろそろやめましょうか(笑)。
全員:(大笑い)
高田(ヤスシ):テーマ違うんで。
細野:ぼくもそこに入れなくなる(笑)。
高田(ヤスシ):そうそう、入れなくなる。
(パート3へ続く)
写真記録チーム/田島聖子、多賀 健、猪野裕介
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