講演録『人脈がなくてもどんどんご縁ができる秘密』Part2
意外にも、自己肯定感が低かったり、うつ状態を経験しているスピーカーの3人。ありのままを受けとめられるようになったことで、引き寄せたものとは?
2017年10月1日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション7B
▼登壇者情報
スピーカー/
松尾 英和
プロコーチ
諏訪 晴子
自由人(フラダンサー)
岡谷 佳代
えがおの先生
質問家/
佐藤 みふゆ
「世界とつながる子育てサロン」主宰
みーこさん:マウイで去年の秋にお会いしたときに聞いたんですけど、はるちゃん、昔は自己否定感が強くて、人の目を気にして、自分の言いたいことを言えない苦しい生き方をしていて。
それでマウイに初めて来たときに、「わがままキャンペーンをする」と決めて、「わがままキャンペーンだから、今、私何をしてもいいんだ」って自分に許可を出したんですよね。そこから変わっていったんですよね。
はるちゃん: すごい。覚えていてくださってありがとうございます。
みーこさん: で、ひでちゃんも、島根から大阪に出てきて、うまくいかなくてうつ状態になったことがあったり。ぺーちゃんも今はこんなふうなんですけど、私、意外だったのが、ぺーちゃんが3年前に「私自己否定感が強くて、いつも人の目を気にしていたんです」って言っていたんですよね。
3人とも、そういう時期を乗り越えて今があったということですが。じゃあ、ひでちゃん。「ご縁」で何が実現できましたか?
来たものにYESと言い続ける
ひでちゃん: まぁ、今ノートができたというお話をしたんですけど、基本的には一緒だと思っていて。「来たものに対してYESと言う」。
ジム・キャリーの映画で「イエスマン」という映画があって、「イエスマン」って見たことがありますか?(会場に手を上げてもらう)、きたものに対して何でも、YESといっていたら人生どうなるのか?
ひでちゃん:それまでは、人の誘いも何もかも断ってたジム・キャリー扮する主人公が、「YES」ということで、どんなふうに人生が変わっていったか?という話なんですけど。
ぼくも「イエスマン」ですよ。言われたことには、「はい」と答えるという。
で、一昨年かな?勇司さんが出版したのは。一昨年に、「しつもん読書会をやりませんか?」というメールがミヒロさんから来たんですよ。本あげるって言われたんですね。くれるんだったらもらおうと思って。で、もらうことにYESと言って、もらったからにはやらないといけない。ということで、それまでしつもん読書会をやったことないんですけど、読書会をやってみようと思ったんです。
とりあえず、まず誰か来るかなぁ?と思って、FBに「誰か来ませんか?」って上げたら、5~6人ですかね?来てくれることになって。来てくれたら、今日のポリシーと一緒なんですけど、とにかく喜んでもらおうということで、気合入れてやったら喜んでくださって。「またやってください」と言われたんですよ。「またやってください」って言われたので、「はい」って言って、今度また(笑)
2回目はまた別の本でやったんですけど、そのときにある著者さんのお嬢さんがいらっしゃって、『引き寄せの公式』という(本の著者の)山富さんという方がおられるんですけど。何万部と本を出している方なんですけど、その方のお嬢様がたまたま知り合いになって、いらっしゃったんですけど、また「3回目、次やるんで。次はお父様の本でやりますから」って言って。お嬢様を喜ばせるために、「次はお父さんの本を使います」って言ったんです。
そしたら、そのお父様である山富さんが3分か5分くらいのメッセージを、要は6人しかいない参加者のために、著者がメッセージを送ってくださったんですよ。そしたら、その山富さんから、「一緒にやりましょう」って話になったんです。それまで読書会って本を持ってきて、6人くらいでやるってものだったんですが、著者が来るってことになって、数人から数十人になったんです。
そこから、なんと憧れる伊藤勇司さんの出版時期と重なって、今度は伊藤勇司さん出版ということでしつもん読書会をやりました。それをまた、FBであげたら僕のコーチ仲間で何人か出版していたんですけど。なんか、泣いてるんですか?
ぺーちゃん: なんかわからないけど、涙が出てきた。
ひでちゃん: 習慣シリーズっていうものを出している三浦将さんっていう人がいて。20万部のベストセラー作家さんなんですけどね。僕、まつおっちって言われてるんですけど、「まつおっちがよければ、大阪行くから、僕と一緒に読書会やろうよ」と言ってくれたんですよ。で、やるじゃないですか?そしたら見ていた東京の人から「東京でやってください」って言われたんです。
みーこさん: 私、東京の読書会に行きましたよ。
ひでちゃん: (みーこさんを指さして)そう、来てくださったんですよ。東京でもまたやろうってことになった三浦さんがまた2冊目の本を出したりとか、ほかにまた出版する人が何人か出てきて。
ミヒロさんが、「ただで1冊の本をあげます」と言ったのに、YESと言ったところから、一年間で延べ350から360人全部で集まったんですよね。それも別に企ててとかではなくって、きたものに「Yes」といい続ける。
しかもそれが、はるちゃんが言ってくれたように、なんか自分が「いやだな」と思ったらやらなくていいんですけど、「面白そうだな」とか。「この人は喜びそうだな」とか。これをやることで著者さんにとってもいいし、著者さんに会える参加者さんにとってもメリットになるならYESだって思ってて。
基本的に、僕は人が喜ぶことだったら何でもやるというのがポリシーというか、大事にしたいと思っていて、それをひたすらやり続けてきたということが、ひとつ実現できたことです。自分を好きになることが、目の前の人を好きになるにつながる。
みーこさん: では、ぺーちゃん
ひでちゃん: なんかこう、エネルギーを感じるけど。
ぺーちゃん: 何が実現できましたか?って、あんなことも実現できたし、何ができたかなって思ったときに、私の話を聞いてくださる場があることがすっごい幸せだなと思っちゃって。たぶん実現できたことって、お店ができたこととかあるんですよ。
でも私が実現したかったのは、仲間を作るとか、ともに心を伝えるとか、そんなことだったのかなって。なんか泣けてきちゃって。ありがたいな。なんか豊かだなって思って(涙ぐんでサイドテーブルのタオルを取り、涙を拭く)
みーこさん: ちなみにこれ、私の
会場: (笑)
ぺーちゃん: ハンカチを持ってこなくてどうしようかと思って。人と同じフロアにいるんだけど寂しいとか。私本当に、自己肯定感がすごく低かったりして、「自分ってうまくいっていないな」とか。こうやって、仲間の人が話を聞いてくれて、一緒の想いで、これだけの人が沖縄に同じ想いをもって話を聞く場にいられるとか、一緒にお酒が飲めるとか。きれいな夕日が見れるとか、何かすごく望んでいたことなのかなって。そう思ったら、ありがたいなって思って。
ぺーちゃん:(実現した)形はいろいろあると思うんですよね。会社を作るとか。お金をもうけるとか。いっぱいあるんですけど、私が実現してきたものって何かなと思ったときに、『魔法の質問』の幸せな時間をみんなで共有できるというのがあるのかな。
私、何年か前にはそんなこと、考えたこともなかったけど、こんな時間も想像したこともなかったから。ありがとうございます(拍手)。
ひでちゃん: わかりやすい。ご縁の示し方。やっぱりわかった。目の前の人をやっぱ、好きになることですね。
みーこさん: そうですね。
ひでちゃん: たぶん、みなさんのこと愛してる。
ぺーちゃん: そうとう。
ひでちゃん: そうとう、みなさん愛されているらしいですね。
みーこさん: で、ぺーちゃんは「egaoサプリroom」っていって、原宿にみんなが集える場を作ったり、西船橋にカフェ「CAN NOW」と、こころからだサロン「あんべりーる」など、みんなが心も体も緩める場、集まって楽しく過ごせる場を作ってくださっていて。
みんながしょっちゅう集う場で、土鍋で炊いたご飯とペーちゃんの手作りのお味噌汁とおしんことか、すごくおいしいんですよ。 ちょっと今いなくなったけど、カメラマンのしゅうしゅうが何杯もおかわりするくらい。愛がこもっている。
「わがままキャンペーン」で起こったこと
みーこさん:昨日の交流パーティのときに、はるちゃんとちょっとお話ししたときに、はるちゃんが「期待を手放して、こんなことがあるといいなーって思っていると、それを引き寄せちゃう」という、「これがまさに引き寄せの法則なんだなー」って思ったんですけど。
はるちゃん: そうですね。昨日体験したことをシェアさせていただくと、昨日私、久高島にいたんですね。おとといから昨日にかけて。去年ちょっと思い立ってルーツの旅をして、沖縄方面まで一人旅で来ていて。そのとき、たまたまご縁のつながりで久高島に来て2泊3日過ごしたんですね。
その時間は私にとってすごく自分とつながる時間だったので、もう一回行きたいなって。今回ここでお話しさせていただく場をいただいたので、「じゃあ、ついでに久高島で一泊しよう」と思って企画しました。
昨日、出発する時間までちょっと時間があったんですよ、久高島を出る時間まで。ふらふらお散歩していて。私、「おなかすいたなぁ」ってよく言うんですけど、おなかすいたなぁって思って、お気に入りにいつもの食堂があって、そこに行ったら閉まっていて、11時30分ですって、オープンが。そのとき11時。「あー、まだ30分あるなー。まぁいいか」と思って。
私、その点、執着しないというか。「まぁ、いいか」と。「何でやねーん」とかそういうのはなくて。
まあいいかと思って、そのままてくてく歩いていくと、たまたま前に知り合っていたおじさんに出会って。「サーターアンダギー、食う?」「たべるー」「やったー」と。
「今から海の先まで行くけど来る?」って言われて、「行く」って言って。車で連れて行ってもらって、海を楽しんで。帰ってきて、12時くらいになっていましたかね。「お昼ごはん食べる?」「食べるー。ありがとうございます」
ひでちゃん: いいっすね。
はるちゃん: 満面の笑みだったと思います。「やったー」って。
これがまた、その方の手作りのいかすみのお汁と久高でとれたモズクのてんぷらと、ごはんとビールみたいな。「最高です」という感じでしたね。
お昼をたっぷりいただいて、沖縄本島に戻るのにフェリーに乗るんですけど、「なんかもっと海を感じられるようなものに乗ってみたいな。守られて安全な船でなくて水しぶきが感じる、波を感じる船に乗りたいな」と思っていたら、再会した宿のおじさんが、「今から本土に帰るから、送っていってやるわ」って。
その方が持っている船に乗り、めっちゃ水しぶきを感じながら。めっちゃ揺れる、振り落とされるような船だったんですよ。「やったー」それで20分くらい乗せてもらって。
どんどん「こうなったらいいな」と思うことが目の前に現れるようになったんですよね。前からこうだったかというと全然違うんで。
今の私は「自分とつながること」がテーマで、2011年からすごく意識するようにして、自分改革をしてるんですけど。さっき言ってくださったように、「わがままキャンペーン」もそうで、「何が食べたい」とか「今、どこに行きたい」も本当にそうで。
それまでは、周りの意見を聞いて、「今、みんなスイーツ食べている。私、スイーツ食べる気分じゃないけど食べるって言おうかな」という感じで、ずっと選択してきたいたんです。
それをやめたんです。「わがままキャンペーン」
「今みんなケーキ食べてるけど、私はおにぎり食べたい」「みんな、右に行きたいって言ってるけど、あたしは左に行きたい」って言ってみる。それを絶対実行したいというわけではなく、言ってみるだけ。ちょっとずつちょっとずつ。
めっちゃ怖いですよね。めっちゃ怖いし、泣きそうなときも、ざわざわするけど、ちょっとずつ勇気を出していって、「今こうやって『わがままキャンペーン』やってるんだ」ってみんなに言うと、「もっと言ったらいいよ」とか「すごいね」とか、周りが応援してくれて、それで、どんどんどんどん言えるようになって、今はわがまま放題な娘になりました。みたいな。
「おなかすいたー」とか「どこ行きたい」とか、ただ言ってる。そこに「絶対叶えて欲しい」って欲はない。ただ言ってるだけなんですけど、自然と叶うようになってきてるんだなって思います。
みーこさん: その「自分とつながる」というのがキーワードかな。自分の心とかね。
みーこさん:魔法の質問に『愛の選択』と『恐れの選択』っていうものがあって、さっき、はるちゃんが、「いやなことはやらない」って言っていたんですけど、『愛の選択』というのは自分が心からやりたいってわくわくする気持ち。『恐れの選択』のときはざわざわとかもやもやとかする感覚で、『愛の選択』の時にはわくわくなんですけど、それに従って、心の声に従って、自分とつながって、行動していると、引き寄せがバンバンくるようになった。
はるちゃん: そうですね。どんどん加速していってるように思います。私は自分自身を喜ばせているので楽しくて仕方ないので、楽しい楽しいってなっていると、周りも自然と楽しんでくれて。
「はるちゃんの笑顔をみると癒される」とか「元気になる」って言っていただいたりとか。そう言っていただけると、もっと自分を喜ばせようとなって、みんなも喜んでくれてっていう喜びの循環に、今すごくなってるんだなーっていうふうに。
それがこのお二人みたいに何かの形になればいいなと思うんですけど、今は。
ぺーちゃん: まだ、これから。
はるちゃん: 楽しみだなって感じなんですけど。
ぺーちゃん:ぱいせん
みーこさん: え?何が?
ぺーちゃん: ぱいせん。先輩
みーこさん: あー(笑)
はるちゃん: いい先輩がここに。ご縁の先輩がここにいらっしゃるということで、楽しみなんです。
みーこさん: で、ぺーちゃんも。
ぺーちゃん: 私ですか?ぱいせんにくるのか。
ひでちゃん: 油断していた。
みーこさん: 「egaoサプリroom」とか、さっきのカフェとか「あんべりーる」のほかに、双子のお嬢さんがいて、柚奈ちゃんの話、どうぞ。
『愛の選択』と自分とつながること
ぺーちゃん: そうですね。なんだろうな。娘かー。娘が歌う……。
あ、話を聞いて、ちょっと話したいなぁと思う話があったんで、ちょっとだけ、それ先に話をしてもいいですか?
えっとね。私本当に「ねばならない」人間で。ずっと自分が「ねばならない」って、本当に「こうしなければいけない」とか、ほとんど自分の意見は言ってそうで言わない。それでいてニコニコしてるんですよ。笑顔の先生だから。
だけど、心と裏腹だから影で自分の中で鬱々と、「今日はつまんなかったぜ」とかあるじゃないですか。それが、自分が裏腹になることがすごく多くて、だから、さっきの『愛の選択』、今日はしつもんカンファレンスだからいうわけじゃないですけど、しつもんと出会って本当に変わりました。
それまで、私自分に問うことがあまりなかったような気がするんですよね。
自分が何が好きなのかとか、今あなたは何を思っているのとかをすごく問うんですよね。そのときに、今、みーこさんが教えてくださった『愛の選択』と『恐れの選択』。
でも、『恐れの選択』をせずに生きていくことって、この世の中で、いますごく難しいじゃないですか? やっぱり「ねばならない」も選ばねばならないときってあるんですよね。
だから、私、本当に自分が変わってきたのは、「ねばならない」を私、今自分自身が選んでいる。自分がその「ねばならない」さえも選んでいる。だからそれは、私の選択だということが自分の中でできてきたからなのかな?
なんかすごい、去年初めて、この笑顔の先生をやめようと思ったんですよ。企業コンサルとかも実はしてるんですね。
笑顔の先生はニコニコしていればいいと思われてるんですけど、笑顔のない企業に呼ばれるわけですよ。本当。結構ヘビー。ヘビーでしょ? 3カ月間、シカト。「社長がサー、また変な女連れてきたぜ(タバコをふかすポーズ)」みたいな。なんかこう刺客みたいな。
ひでちゃん: 敵やね。
ぺーちゃん: 私、敵。(私自身は)全然そんなこと思っていなくて。みんなが楽しくて、もっと違う視点から何か伝えられればいいなって思っているんですけど、向こうはそう思っていなくて、「あいつスパイだ」って思っているわけですから、シカトするわけですよ。「おはようございます」とか言っても全然シカト。
3カ月くらい。そこに朝9時から夜6時くらいまでいるんですよ、週一回。もう、本当にいやで。誰も話しかけてくれない。で、「今日、こんな会議をしますから、3時に集まってくださいね」って言っても、誰も来ない、会議室に。
もうそうすると、会社も良くなりようがないじゃないですか? そうすると、「岡谷さん、本当に良くなるの?」って言われるわけですよ。お金もらってる。「良くなるの?」って言われる。一向に良くならない。ヤバイ。詐欺師じゃないか、みたいな。
で、どんどん苦しくなっちゃって、本当の本当に逃げたくなったんですね。
その時に、なんでその仕事をしたかっていうと、社員がいるので、お給料を払わなきゃいけない。だからなんとしても、その人分の必ず入ってくる分は絶対に欲しいと思って、初めて営業して取りに行った仕事だったんですね。だから、最後のほうは、「これは私が選んで取りに行った仕事なんだ」って。毎日本当に車に乗りながら。
ここで娘の話が出てくるんですが、うちの娘が歌を歌っていて、「自分色」って歌があるんですけど。
みーこさん: 高校生ですよね。
ぺーちゃん: そう、高校3年生なんですけど、「自分自身の良いところは自分が知っているよね。だから自分の色でいこうよ」っていう歌なんですけど。
それを何回も何回も車で聞いて、「私の色はなんだ?」「私の色はなんだ?」って聞きながら。「そうだ、私の色はただ、笑顔でニコニコすること、笑顔の先生なんだから」って言い聞かせて、最後にやったことはニコニコしながら社員さんより早く行って掃除をすることだった。それが自分の色だと思ったんで。
なんかそうしたら、だんだん皆さんがうちとけてくれて、始まったんですけど。
自分自身とつながる。本当にさっき、はるちゃんも言っていたけど、まず人とつながるのもそうなんですけど、自分自身が「なぜ、あなたとつながりたいんですか?」とか「なぜ、その仕事とつながりたいんですか?」って、ご縁ってそんなことなんじゃないかと思うんですよね。だから、自分自身とつながることって、すごく大きいなって。
自分自身がつながってきて、なんかさっきもすごく笑っちゃったのが、他のグループABCあるんですけど。
みーこさん: 控え室で
ぺーちゃん: 控え室、みなさんいるのに、うちのチームだけ「ごめんなさい、トイレ行っていいですか?」「ごめんなさい」って。それはここの場を絶対、整えたかったので。
前だったら、ちょっと気にして「トイレを我慢しちゃおうかな」とか思ったんですけど、気がついたらみーこさんが一人になっていた(一同、笑)。
みーこさん: スピーカーが3人てんでばらばらなんだもん。打ち合わせができない。
ひでちゃん: みんなばらばら。
ぺーちゃん: 打ち合わせで集まっているのに、その前にトイレ行けよって話なんですけど、「ちょっとリップが」とか「ちょっとなんとかが」とかで気がついたら。でも、それも相手のことを思って「みーこさん、ごめんなさいです」とか。
でも「何を大事にするのか?」、いちばん自分が何を大事にしたいのか?大事なものを大事にすると、自分自身も豊かになると思うんですよね。
なんか、たとえば誰かのために時間を合わせたりすると、「あの時もっと何か違ったものができたのかもしれない」とかね。そんなとき、それがすごくわがままというわけではないと思うんですけど、自分自身を大事にすることと、相手を大事にすることと、私はすごくつながっていると思っていて、なんかすごく自分を大事にしようと思っています。
自分とつながることってすごく大きいなって、私。しつもん、ぜひやってください。
私本当にしつもんやって、いつも自問自答しています。「何したいのかな?」「どうしたら皆さんに…」って。さっきもね、「目の前の人を笑顔にするには?」って。
みーこさん:ペーちゃんのエピソードで印象に残っているのは、双子のお嬢さんが中学3年生で高校受験のことを考えなくちゃいけないころに、シンガーソングライターを目指している柚奈ちゃんが、「私、高校行かない。歌手になる」って言って。
普通の親なら、「なに馬鹿なことをいっているの」って言うのに、ぺーちゃんは「魔法の質問ではどんな答えも正解だから」っていうんで、尊重してあげたんですよね。
ぺーちゃん: そうなんですよ。「どんな答えもすべて正解」って、たとえば、講演会で「みなさん、3つ、今日はあります。1つはどんな答えもすべて正解」ってずっと言っていて、「本当にあなた、それができるんですか?」って問われるんですよね。「あなた大丈夫?」って自分自身に。
だから、そのときに、「こんな形で神様が来るのかー」って思うわけですよ。だから、やっぱり自分に誠実であることってすごく大きいなって思っていて。もしそこでできなかったら、「ごめんなさい。すべて正解というわけではないです」というのも正解だと思うんですよ。
でも、そうですね。うちの娘、今大阪で一人暮らししてるんですけど、大阪で一人暮らししているのも「どんな答えもすべて正解」。でも、その「どんな答えもすべて正解」でも、「なぜそこに正解がいくのか?」は考えさせます。全部がすべてではないと思うので。
きちんと「なぜなのか?」「本当にあなたはそれを望んでいるのか」、そこにはあと「信じる」とか確信みたいなものを自分で作っていくことかな?
みーこさん: 柚奈ちゃんは、ご縁でいろいろと活動が広がっていますが。
ぺーちゃん: 私ばっかりになっちゃう。
はるちゃん、ひでちゃん: いいよ、いいよ(促す)。
ぺーちゃん: そうですね。柚奈ちゃんもいろいろ面白くて。本当に柚奈ちゃんこそ、ご縁なんですね。
たとえば、今柚奈ちゃん、高校3年生なんですけど、全国PTA連合大会というところで、1万2000人の前で。初めてのステージが幕張メッセ。
ひでちゃん: すごいわー。
ぺーちゃん: でも、これもなんでいただいたかというと、私、PTAだったんです。
あ、そうだ。ご縁をつなげるには、人の嫌がることをやるのも一つだと思います。PTAってあまりやりたがらないじゃないですか? で、PTAをやったこと。
私、今社長でもあるわけで。7年前は普通の事務の経理マンだったんですよ。本当に。うん。経理して、社長に文句ばっかり言って、本当にそんな「えーつまんない。毎日」みたいなことを言っていたんですけど、そんなときに、子どもの役員をやったのがきっかけで、ずっと、この笑顔の表情筋のこととかを勉強していたんですけど、「そんなことを仕事にしてるんですよ」みたいなことをなぜか。まだ、これから始めようとしていたのに。
そんなときに「地域貢献とかをしてるので」ということで呼んでいただいて、たまたま講演会をすることがあったんですね。それがちょうど、2011年の震災の時期と重なって。たった一回しかやっていない講演会で、新聞の一面に載ったんですよ。ね。不思議でしょ?
ひでちゃん: すごーい。
ぺーちゃん: そう。で、それからいろいろなことがつながっていって、今があるんですけど。だから「ねばならない」も、たまにはやってもいいかなと(笑)。
でも、だんだんそれやっていると、本当に自分が楽しいとか、好きとかいうことができるようになってくるというか。なんかそんな時期がだんだん来てる気がする、今。おわり。
みーこさん: では、ひでちゃん
ひでちゃん: はい。何か
みーこさん: さっき言い残した、実現できたことはありますか?
ひでちゃん: 言い残したことですか?
みーこさん: うん、さっき実現できたこととして、「超変革ノート」とか「しつもん読書会」とか言いましたよね。ほかにも何か、ご縁で実現できたことって?
ご縁の達人は、嫌いな人というものがいない
ひでちゃん: あ、そうですよね。ぼくはあの、コーチングというものを教えることを去年やっていたんですけど、結構、大きいスクールで1500人くらいの卒業生がいるスクールなんですよ。
ほぼ一人の先生が教えていたんですけど、先生とかいろんな事情があってその方が(教壇に)立てないってことになって1シーズンだけ「他のトレーナー講師を立てましょう」ということになったんですよ。1500人の中から4人だけ選ばれたんですけど、その4人の中の1人が僕なんですね。
そういうと、すごい優秀な人だと思われるかもしれないですけど全然そんなことはなくて、なんで自分が選ばれたのかなということを考えると結構いろんな人と仲良くしていたんですよ。変な意味じゃなくて、僕、嫌いな人いないんですよね。「この人嫌い」っていう。
ぺーちゃん: あ、わかる。
ひでちゃん: あ、わかる?共感してくれる?
ぺーちゃん:共感、共感。
ひでちゃん: 嫌いな人っていうのがあまりいないんですよ。だから、なんか自分もわがままだから、わがままな人がいてもあまりそれを否定できない。自分もわがままやらせてもらってるから、相手のわがままも全然いいよってなっている。なんかね。
ぺーちゃん: 本当になんか嫌いな人いない。
ひでちゃん:たぶんそれって、わがままを自分がやっているから人を許せるってことかなって僕は思ってるんだけど、はるちゃん、ぺーちゃんどう思う?
ぺーちゃん: あたしね。たとえば。んー、なんだろうな。どんなことでも、あたし笑顔の先生なんですけど、どんな時でも笑顔でいようって。昔は違ったから。そうすると必ず良いことがやってくるんですよね。
ひでちゃん: 笑う門にはなんちゃらかんちゃら。
ぺーちゃん: そう。「笑う門には福来る」っていうんですけど。だから、このことは絶対に幸せになるためにあるって思ってるんですよ。
前は、そうじゃなかったんですけど、そう思おうって。
でも、本当にそう思っていると、すっごい意地悪な人でも、私サターンって呼んでるんですけど、「サターンが来たな」とか。でもそのサターンも、もともとサターンだったわけではなくて。怒りの第一感情って悲しみじゃないですか? 初めから悪い人じゃなかったんだろうなとか、なぜそれが私のためにきてくれたんだろうなとかね。きっと良いことが起こるんじゃないか、とか。
というふうに頭の中で認識が変わってからが、本当に嫌いな人がいなくなりました。「この人は本当は、きっと私にとってはいい人だ」みたいな。
ひでちゃん: はるちゃんはどうですか?
はるちゃん: 私は、今思い返してみると、結構昔から知的障害がある方とか、精神的な病気を持っている方と仕事やプライベートで会うことが多くて、普通じゃないって言われることが多いです。私の中では普通なんです。「めっちゃ面白いなー、いとおしいなー」と思うことが多くて、そういう面では私のその枠が、他の人よりゆるかったというのと。
ちょっと仕事をしていた時に、パワハラというか、私の人格を否定する上司がいて、「もうおまえなんか生まれ変わっても最低な奴だ」みたいなことを毎日言われていて。私、結構真面目なんですね、こんな感じで。どれだけ最低か書き出してたことがあって。まぁちょっと、うつ病になってしまったんですけど。
でもそのおかげで、私そこから自分を取り戻したというか。「嫌いなところ書き出して病気になるんだったら、自分の好きなところ書き出したらよくなるんじゃね?」とその頃なって。書き出したりとか、知っている人に「私のいいところほめて」とメッセージを送ってもらったりとかして、自分の再発見につながったので。
どういうことが目の前で起こったとしても、どういうこと言われたとしても、「私にとって良いことなんだ」というか、「何かを伝えようとしてるんだ」とか、そういうふうにとれるようになったんで。師匠!というか、ありがたいです。
みーこさん: マイナスの恩人ですね。
はるちゃん: 「あ、きたぞ」って思いながら「私に何を伝えようとしてるんだ?」って楽しんでいるところが(ある)。
ひでちゃん: だからその、センゴワ君のようになれっていうのもそうなんですけど、結局、いろんな人と仲良くしていると、「あ、この人いい人だ」みたいな評価になっていくんですよ。で、「いい人だから、あの人に任せたらいいんじゃね?」みたいな、そういうノリで選ばれちゃったみたいな。
でも、結構それで、みなさんからは「センゴワ君みたいにすごい人なんだな」って言われてしまうから、逆にそれが相手を喜ばせようというエネルギーになって、自分のことももっと高めていけるし、相手にももっと貢献したいという想いが強くなる。
たぶん、今日の話で言うと、自分とつながるとかね、自分を好きになる。自分を受け入れることが相手を受け入れることになるし、それが信頼関係を作ってもっと役に立ちたいなとか。今回ためになることをお伝えしたいなという力になって、それがご縁というものになるかなって思ったんですよ。
撮影:寺前陽司、上田修司、清川佑介