人生逆転の秘訣は、自分と自分の大切にすることを、いかに大切にし続けられるか

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講演録『何をすれば人生逆転できるのか?』Part3

 

セッションの後半は、スピーカーが今感じている壁や課題のことからスタート。3人のスピーカーから出た、壁を乗り越える秘訣は、「自分を知る」「自分を信じる」ということでした。

2017年9月30日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション2A


▼登壇者情報

スピーカー/
伊藤勇司
空間心理カウンセラー

笹田修司
一般社団法人日本手相セラピスト協会代表

岩瀬早苗
一般社団法人 和のナチュラル薬膳協会 代表理事

質問家/
オオクボタカアキ
自信つけさせ屋


壁や課題の先にある理想は?

ニコ:(どん底から)ここまで登ってきましたと。今の壁みたいなのは、3人どうですか?
今感じている壁みたいなのって、ありますか?

ささやん: 僕から話していいですか。2つのゴールのうちの1つしかまだ手に入ってないかなと。
えーと、名声と結果を得ているのが1つでしょ。そして、サニーさんが言っていたのは、結婚しているか結婚していないか。

で、勇司さんはそれ2つとも手に入れているから、その2つのゴールを手に入れているのは、この3人の中では勇司さんだけ。僕は結婚はしているけれども、まだ自分の望む名声と結果は手に入っていないから、2つのうち1つしかない。2つ持っているのは勇司さんだけ。

サニー: そもそも2つなのかどうかもわからないけど。他にもあるかもしれないよね。

ニコ: ま、で、ささやん、今の壁は?

ささやん: えーとね、そうだなー。ジタバタジタバタしながらね、本当の「これ、超えられない」という壁にはまだぶち当たってない。

ただ自分の理想とする姿にまだ近づけてないなぁ。何年か前から見たら、近づけているのは絶対近づけている。たけど、クリアをしきれてないということが、壁って言えば壁かな。

ニコ: 具体的には何かあるんですか?

ささやん: えーとね、僕の自分で考えているコンテンツって、もっと普及していいはずと思ってて。すごい根拠のない自信があって。

誰に頼らなくてもいいんだよね。自分自身の可能性を信じるだけで、自分でどんどん上がっていくんだから、そこを信じきれる、その内なるメッセージとして手相が存在するんだよねって。それが手相セラピーのコンセプトなんですよ。

だから別に、偉い占い師さんに「あなたの手相って素敵ですよねー」という褒められることが必要なのではなく、自分自身のベースになるものだけを知っていれば、あとはもう自分の可能性と自分の方向性を見出して、自分で勝手に進んでいけば自分の思い描く人生になる。「そのコンパスになるのが手相なんだよね」って僕は思ってるんですね。

その理屈をこないだまとめて本にしたんですけど。

方向性としては間違ってない。もっと認められてもいいはずだけどな、なんでこれが自分の思うペースで進まないのかな?そこが壁。どうしたら、これが自分の思い描くペースで進むのかな?それを常にずっと自問自答しながらもがいている。

ニコ: なるほど。サニーさんはどうですか?

サニー: 私ですか。そうですねー、ビジネスにおいては、当初ドタバタで始まった時と比べれば想像していた以上に今いろいろ動いているんですけど、当時は本当にランチ代が払えないくらい貧乏だったので。

いろんなところに学びに行って、東京とかも行ったんですけど、夜行バスとかで行って、いかに安く行けるかにすごい時間をかけるみたいな、すごい全然違うところにエネルギーを注いだりしている時から比べたら、自分で自由に行けるようになったし、そこはいいとして。

あの、ただ私の場合、ビジネスにものすごいエネルギーをかけてきて、がむしゃらにというか、この10年くらいワーーっとやってきたので、プライベートというか、パートナーシップだとかにエネルギーを注げていなくて。自分の中で、やっと落ち着いてきた今、これからだーという気持ちはありますね。

ニコ: 壁はなんかあるんですか?

サニー: 壁という感じでは私は捉えてないんです。今やっとこう、ターニングポイントというか、自分の中で「やっとそういうステージに行けるかな」って感じで捉えているので、あんまり壁って思ってないかな。のん気なのかもしれない。

ニコ: いとっち、どうですか?

いとっち: ささやんのシェアにも通じるところがあるんですけど、僕も「自分のペースで自分の展開ができていないな」って、実は常に思っているところがあるんです。本当に。

その中で明確な1つの壁というか、それはもう本当に今のタイミングで越えていくというか、課題としてやっていくなーというのが、自分であること。「自分自身としてちゃんと表現しよう」というのが、これからの僕の課題だなって。

たとえばこういうディスカッションがあったとして、去年もカンファレンス参加させていただいたんですけど、どっちかと言ったら、他のスピーカーの人の話に合わせていく。この人がこういう話をしているから、こうした方が生きるだろうなとか。という感覚で、結構、ベースとして人に合わせるのが軸になりやすい性質なんです。人に配慮しようとか、人を立てようとか、自分を下げた方がいいかなとか、結構考えながら、葛藤しながらやってたところが実はあって。

それをストレートに「僕はこう思う、私はこう思う」って、素直に思っていることを表現する。ということは、全然やれてなかったなって。「それを、この瞬間からやろう」って、今日は決めてきました。あんまり周りの人を気にしない。「周りの人がこう言ったからいいことを言わないと」というのは抜きにして、素直に思ったことは喋ろうって。今も取り組んでいる途中です。

ニコ: なるほど。それが今現在の課題というか。
いいっすね。なんかこう、うまくいっているように見えても、やっぱりそれぞれ壁とか課題とかがあるんですよね。

サニー: いっぱいあると思います。世の中に、皆さんから見てうまくいっている人っていっぱいいらっしゃると思うんですけど、絶対にそういう人って、同じだけどん底というか底の部分を味わっていると思うんですね。

私も薬膳のことをやってますけど、薬膳では「陰と陽」ということがありまして、「陽」があるってことは必ず「陰」があるので、そこの部分をいかに捉えられるか?で「陽」の部分が生きてくると思ってて。ピンチのことがあるとワァーオって感じで、お試しがきたなみたいに、最近は思えるようになってきたんですけど。

ささやん: 陰陽のマークって、本当にさ、うまくできてるなーって。あれが1つだもんね。

手相セラピーにもその考え方を入れていて、えーと、裏と表という言い方をするんだけど、同じものなんだよね。よく例えで使うのが、リーダーシップを発揮する手相って吉相のように思うよね。「この手相は素晴らしいですね、リーダーシップを発揮する手相ですね」って、いい手相だと思うけど、行き過ぎたリーダーシップになると、「あの人には着いていけません」になる。それって実は一緒だよね? その人のバランスが崩れた状態が裏と出るだけで、本来はまったく同じものだから、僕の発想の中で吉凶で見ない。

ささやん: いいとか悪いとか決めるのは自分の主観だし、自分自身でもそうだし、他人から見てもそうだし、決めてみるということに意味がないよねーって。その織り交ぜたものが一体になっている、陰陽の意味を知った時に、これがいいとかこれが悪いとか、意味づけをすることすら意味がないと。そういったところで考えていくと、僕たちが体験したどん底は、いいことになるためのきっかけにしかならない。そう考えていくと、「困難って別に怖くない」と今ちょっと思えてたりとか。

会社をやっているといろいろあるんだ、山あり谷ありでね。まぁ比較的順調だなーって思ってた時に、ガンッて落とされる。落とされた時に、今までだったらアワワワワって、身体が震えたりとか、思考停止とかしてたんだけど、やっぱり手相セラピーをずっと続けていきながら、自分も伝えていく中で、マインドが変わっていって。

今思っているのは、困難が目の前に現れた時に「これ乗り切ったら、今度は何がもらえるんだろうな」って。どうなるかわからないけど、やりきった先には最低でも経験値を積むという、プレゼントというかギフトが手に入る。

サニー: 全部ネタなんですよね、ネタと思えばいいんです。

ささやん: だからね、苦しみを苦しみと感じなくなっている自分がいる。超M体質。

会場: (笑)

サニー: 一緒じゃないですか(笑)。

ささやん: っていうか、もう、俺に苦しみを与えてくれるのは誰だ!?

しつもんカンファレンス講演録『何をすれば人生逆転できるのか?』

会場: (笑)

ささやん: なんかそんなね、発想が生まれる自分が嫌だ。やっぱり嫌だよね。嫌だけど、そこにぶち当たった時に、逃げるというか、かわしながら進む方法を身につけちゃった。すごいM体質。

 

自分から妻に離婚の話をした理由

いとっち: 確かに、そう考えたらね、あまり表では言わないですけど、ささやんがね、(僕は)2つ手に入れているみたいなことをしきりに挟んでくるんですけど、僕は順調に夫婦関係を続けている訳では全然ないんですね。

やっぱり紆余曲折あったからこそ、今まで3回くらい離婚の話をしてますし、その都度。

で、実は9月にもしたんですよ。実は今まで、妻から言われるパターンだったんです。9月には僕から離婚の話をしたんです。それは離婚したいからというのではなくて、自分の整理をしていたんです。それで、前に事業で失敗した時に、妻に気を使って失敗したことが教訓としてある。

仕事とかでは伸びているところもあるんだけど、これから伸びていった時に、もうこの仕事だけで一生を過ごすと決めているので、そうなった時に「就職して」とか、「公務員とか安定した収入が欲しい」「これが手に入らないと不安になる」という前提があるのであれば、一緒にいたらずっと不安のままだよねって、ふと思ったんです。

それだったらお互いにとって幸せじゃないのかもしれないなって。僕がこういう仕事をしているから不安なのであれば、今の段階から別れて、お金だけを入れることをしたほうが、子どもとは遊んだりとかするほうがいいのかもしれないなって、ふと。別れたいという意味じゃないんですけど。それを妻に話したんです。

「1日めちゃくちゃ真剣に考えたんやけど聞いてくれへん?」って言って。「離婚した方がええと思うっていうのを、ふと思ってん。その理由はこれこれこうで。今はもうポリシーを持ってやってるし、この仕事をやってることが、だんだん解消してるかもしれんけど、でも少しでも不安があるなら、今の段階で別れて公務員と結婚した方がいいんじゃないかな?ってふと思ったから、それってどう思う?」って話をしたら、結構、僕、ズバズバ言われるんですけど、その時に言い返してこなかったんです。

「本当に冗談抜きで、それでいいと思うよ。すぐにでもって思うよ」ってガチでしゃべったら、「でも離婚したいとは思わないし、その不安も、よく考えたら、僕のせいばっかりにしているところもあったりとか、自分で自分を改善しようするところがなかったりとか」っていう話をしてくれるようになって。

「あぁ、そう思うんや」ってなったら、最終兵器みたいな、「自分がカウンセリングしていて離婚したら世の中にどう思われるんだ?」とか、テレビに出始めたとか、メディアとかどうなるんだ?とか云々で、「どんなこと言われても全然、俺はええと思っている」という感じで言ってやったら、結果、いい流れに。

そこが解消されて、10月から、より自分を出していくという雰囲気になっていったというのがあったので、自分が避けているところからダイレクトに話したら、逆に本当に得たいものが手に入った、というのが直近でもありましたけど。

ニコ: なんかいい話でしたね。

ささやん: 2つ得られるものが1つ失った、みたいな話かなと思ったら、2つめに得られたもう1つが、より強固になったという。

会場: (笑)

ささやん: うまくいく人はうまくいくようになってるんだね。

しつもんカンファレンス講演録『何をすれば人生逆転できるのか?』

 

自分のタイプに気づくことが大事

ニコ: そもそも人生って、逆転しなきゃいけないんですかね?

いとっち: 僕、逆転というよりは、逆位置に正解があることが多いなっていうのを思いますね。

自分がこうしたいと思うことの逆であったりとか、自分が避けていることの逆。今やっている仕事って、全部やりたくなかった仕事なんです。片づけとかもそうですし、人前でしゃべることもそうですし、お金ということに対しても抵抗というか、「お金に携わることも絶対やりたくない」って思っていたら、今お金磨いたりしてますし(笑)。

全部、自分が「これは……」と避けていたものを、すっごい大事にするようになって、それが逆に価値を生み出すものになっているんで。

そう考えたら、うまくいかないというときに今1つ決めていることは、面倒くさいことは引き受けよう。面倒くさいと自分が思うことは、あえて引き受けたりしてみよう、と。やってみると、結果いい方向に流れることはあったりするので。

サニー: これ人によるのかもしれないですね。わからないですけど。

私の場合は、どちらかというと直感型なので、ピンときたらやるって決めていて、あまり考えられないって言われるんですけど、そういうタイプの人は展開型というか、もうワーーといくんだと思いますし、しっかり考えてブランディングしてという人は、そうかもしれないですね。

人によるんじゃないかなーと思いますね。

いとっち: それこそたぶんね、それぞれのタイプがあると思うんですよね、自分なりの。そこに気づくことが大事なのかなって。

サニー: そうそうそうそう。だから対話だし、自分のタイプ、SとかMだけじゃなくて、いろんなタイプがあるので、「こういう時はこうしたら自分調子がいいなー」というのがわかっていると、早く切り返すことができるんですよね。

私はその技じゃないけど、なんて言うんでしょうね、スキルでもないんだけど、感覚的なことをどこで身につけたかというと、実は旅で身につけているんですね。

今まで振り返ってみると、だいたいターニングポイントって、いろんなハプニングが起こる旅から学ばせてもらっていて、非日常の時って、いっぱい刺激を受けるから、だから私はすごく旅が大好きなんですけど。

その人その人によって、こうスイッチの入り方とか切り返しがうまくできる感じがわかっていればいいのかなって。

いとっち: まさに僕もそれはありますよね。うまく行く方法とかいろいろあるけれども、「自分として」っていう、そこがないと定まらないと……。

サニー: そうそうそう。誰かのスキルをただ真似ても、うまくいかないような気がしていて。うん。

 

人生の波は自分で起こしている?

ささやん: 僕ね、逆転する必要があるかないかって言ったら、そこは本当にちょっと疑問だよね。

僕が感じているのは、そこに「いたいか、いたくないか」、ただその選択だけなんだって感じかな。だからたとえば、会社がダメになりそうなどん底の状況になっている時に、そのどん底の状況を受け入れて、そこで甘んじて、そのままその運命を受け入れる自分でいたいか、いたくないか。いたくない。

やっぱりどん底で苦しい状況……、あ、そうそう、占いでね、どん底の時に「来年良くなる」って言われたんです。その一言を信じたのね。それくらい切羽詰まって苦しい状況だったから、その良くなることを見ずして死ぬのは嫌だよねって。その状況は嫌、って。

良くなるって言うんだったら、良くなると言われたことを信じて、今までやってなかったことにチャレンジしようって。それで状況が変わらなかったら、いよいよ肚を決めればいいだけの話で。ここにいたくない、そこにいたくないから、もがいてジタバタしてみようっていう感じかな。

だから、逆転という言葉は、正直まだピンとはきてないかな。そこにいたくなかったからジタバタジタバタして、ここまで来たねって。

サニー: どっちでもいいんじゃないんですか?
平坦な道で、あんまり紆余曲折したくなくて、平和な感じでいたい人はそう進めばいいし、ただなんかこう、人生の振り幅を広げて楽しみたいなって人は、私はどっちかというと天真爛漫なのでそっちのタイプなんですけど、絶対にそうしなくてはいけないわけではない、って思いますね。

ささやん: 僕のセッションに来る人でね、「この平凡な人生が許せません!」とかっていう人がいるんですよ。「そんな羨ましいことがーー!」みたいな(笑)。「平凡て、めちゃくちゃ羨ましいですよ」と思うんだけどね。

いとっち: 僕もどっちかというと、日常が好きなんで、日常の中で楽しみを生み出して、発見をしていくことがめちゃくちゃおもしろくて。娘と公園で遊んでいるとめちゃくちゃおもしろくて、それをずっとやり続けたいなというくらい、日常が好きだなと。

でも前は、「どん底に落ちないと成功できない」とか、「紆余曲折があってこその成功だ」と思い込んでたところがあったんですけど、そんなことはないなって最近は実感してますけど。

ささやん: 本当そうだなぁ。

サニー: ね、どっちもいい。でも、ずっとこう(アップダウンのジェスチャー)していたい訳じゃなくてね。

その瞬間瞬間を味わっていたいというのが、すごく最近あるから、ピンと来たらすぐ行動はしてるんですけど、これ(アップダウン)がいいとも限らないからね。

ささやん: そうそうそうそう。

ニコ: この(アップダウンの振り幅の大きい)人生から、ここ(平坦な)って戻れるんですか?
なんか心電図みたいな。

会場: (笑)

ささやん: 自分で起こすよね、それ。人生アップダウンを体験した人って、やっぱり平凡なところにいきたいなって思うんだけど、平凡に生きていきながらも、自分で新しい波を作っちゃう。

たとえば、新しいコンテンツを作ってみて、世の中に受け入れられるかなーみたいな。それで、「これ、スッゲーいい」って思って作って発信したんだけど、「誰も来なかったーー」みたいに勝手に凹む。

自分で勝手に凸凹作ってるような。僕は自分がそんな感じがしてる。

ニコ: そうか、どん底は自分から向かっていくところ。

しつもんカンファレンス講演録『何をすれば人生逆転できるのか?』

ささやん: そうは言ってないでしょ!

いとっち: そこも一理ある。

サニー: ねー、自分でね、引き寄せてるのもありますよね。

ささやん: それを体験してしまうと、そういうものを擬似的に自分で作ってしまうのもあるのかなって、今ちょっと話を聞いていて感じました。

どうですか?新しいチャレンジ。

 

想いが乗っていることは加速的にうまくいく

いとっち: うん、でもやっぱり、新しいチャレンジはいろいろやってきたんで。うまくいくのといかないのって明確だなって、最近思いますよね。

突発的にやったり、考えずにやることって、心に反しているのか反してないのかを照らし合わせずにやると、うまくいかない。ちゃんと、心で考えて、組み立てて、想いがちゃんとそこにのっているのか?を照合しながらやることは、すごい加速的にうまくいくなって。そこは大事にします。

これをやることがその瞬間だけなのか、想いがちゃんとのっているものがあるのか?というのは、自分で気にするようになったかな。

サニー: うん、わかります。
私もやっぱり、自分の心もワクワクして、すごく楽しくて心からやりたくてということはうまいこといくけど、思考に走ってしまって、こっちをやっておいた方が得かな?みたいな判断でやると、うまくいかなかったことが過去にあったので、今は「感じたまま動こう」って決めてやってますね。

ニコ: そう考えると、さっき、いとっちが言ってたような、めんどくさいことをあえてやるのも良さそうですね。

いとっち: うんうん。めんどくさいことをやってたので、ほぼ楽なんですよ。めんどくさいことが多いから人生に。そのスタンスがあるというのは、自分にとってはいいなと思ってて。それも引き受ける。

フィフティフィフティと僕は思っているので、やりたいこともやるし、やりたくないこともやれてもいいなって。「5割ずつくらいでいっかな」という感覚で捉えてたら、結果やりたいことだったり、好きな時間の方にどんどん行くようになって。めんどくさいことを引き受けたら自分の仕事が発展する、っていうのが今までめちゃくちゃあるんですね。

たとえば、誰かの本を監修してくださいとか。
僕に印税が入る訳ではないんです。一応ね、監修料は入るんですけど、でもそれを全力でやったら、逆に監修している著者さんが悩んでいたことを解決したら喜ばれて。さらに出版社の人が、「次にいとっち先生の本を書きたいです」って。次に出る本がそうなんですけど。

という感じで、先になんかね、人が悩んでたりとか、やりたがらないとか、めんどくさいと思うところを、「いいですよー、やります、やります」みたいな。僕は雑用をやるの大好きなんで、前でしゃべっているけど、結構雑用やりたいやりたいぐらいの感覚でいると、逆に結果が出てくる。

サニー: (ささやんに)なんか言いたそう。

ささやん: また話の腰を折ってね。めんどくさいこと頼んでいいのかなーって。

いとっち: そこには明確な基準があります。そこに意図、明確な意図があるなら。

自分が嫌だからお願いします的な、それは受けないです。その人が自分から逃げるために何かお願いしているなっていう、めんどくさい案件は絶対、受けないです。

サニー: 意図は大事ですよね。

ささやん: 後で相談にのっていただいて。

ニコ: ささやんに意図はあるのか(笑)。

サニー: どんな意図でしょう?

ニコ: ぼちぼち時間も残りあと5分くらいなので、最後にそれぞれ一言ずつ、二言でもいいんですけど。
ささやん、どうですか?

 

想いと行動の根底にあるもの

ささやん: えーと、そうですね、僕がいちばん大事にしているというのが、「自分を信じきれるかどうか」。ただそれだけかなと思うんですね。

あまり表立っては言えないんだけど、僕の行動の基準は、自分が快か不快か、ただそれだけなんですよね。だからFacebookなんか特にそうなんですけど、書きたいことしか書かないし、人がどう思うとか別に関係ないというスタンスだったりとか。自分がこれが楽しいとか、これをやっていることで充実するとか、そういうものであれば、とことんやってみようと。その結果がこの本に集約されてきたかなーという感じなんですね。

僕が、この本を買っていただいた方にサインをお願いされたら必ず書く言葉が、「自らを信じる心」なんですね。本当にただそれだけでここまで走ってきたから、それさえブレなければ何をやっても大丈夫というのが自分の中にあるので。

やっぱりいろんな人の悩みを聞いていると、自分を見失っていたりとか、信じ切れていないねーっていう感じを受けるかな。僕のセッションは、あなたの手相ってこうこうこうでこういう形だよね、その通りのことが出てるじゃん。だったら自分のことを信じようよ。

過去のことは、こことここが当てはまるんだよね、ということは、未来にその過去の良かった時期と同じような印が未来に出ているんだよね。ということは、過去と同じような状況が、この時にも起こるって考えられると思わない?だったらやってみようよ。

僕はとにかく「自分自身を信じれば、道は開ける」ということをお伝えしていきたいなと思って、「手相セラピー」をやっています。それを最後にお伝えできればなって思います。

いとっち: 僕もささやんに引き続き、自分の本を。今日持ってきているのは、『人生の模様替え』という本なんですけど、いちばん最初に書いた本なんです。

いいことを書いている訳じゃなくて、自分が大事にしたい想いであったりとか、赤裸々なエピソードを交えて書いてるんです。これをいつも僕は大事にしているんです。今があるのって何を大事にしたからかな?と思った時に、何か新しいことを覚えたりとか、何かいろんなものを記憶するのではなくて、自分にとって大切にしたいことをいつまでも大切にし続ける、「大切にしたいことを思い出す力」。常に大事にしたいことを思い出すことを意識して、それをいつまでも意識し続ける自分になった時に、人生って自然の流れになっていったな、というのがあるので。

僕は常に自分の力を過信せずに、自分が書いた本であったりとか、自分が大事にしたい仲間であったりとか、そういう関わりの中から大事にしたいことを思い出すことを「軸」に過ごして今があるなと思ってるので、そこが僕の最後に伝えたいことかなと思います。

しつもんカンファレンス講演録『何をすれば人生逆転できるのか?』

サニー: 限られた時間の中では全部は話せなかったですけれども、私がうまくいき始めた1つの軸になったのは、実は、この仕事をやり続けようと思った「あきらめない理由」を見つけたことが実は大きくて。

私の場合は幼少期の体験だったんですけれども、そこを見つけたから、ハートに火がついてですね。「どんな失敗があろうとも、どんなどん底に合おうとも、まぁ違うやり方でまたやればいい」と思うようになったんですね。

なので、あきらめない理由だったり、想いだったりということも大事なのかなというのと、あとは、その根底にあるのは何かと言うと、自分の人生を「あきらめない」。自分が幸せになることを「あきらめない」ということをやり続けてきたんじゃないかなと私は感じています。

これからも私は、次のステージとして、ビジネスだけじゃなくて、プライベートとかパートナーシップの面でも築いていきたいというのがあるから、そこにあきらめない。歳だからとかそういうのではなくて、ありのままで、ありのままの生き方で、私はもうこれだから、その「素」の状態で次のステージにいけたらいいんじゃないかなということで、「あきらめない」というメッセージでお伝えしたいと思います。

ニコ: という訳で、何か皆さんの人生の逆転のヒントがあったらいいんじゃないかな、そもそも逆転しなくてもいいんじゃないかな、ということで、ぜひこのあとの時間で、スピーカーの方々ともご縁を深めていただけたらなと思います。

「何をすれば人生逆転できるのか?」は、以上になります。ありがとうございました。

撮影:寺前陽司、上田修司、清川佑介

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