講演録『人脈がなくてもどんどんご縁ができる秘密』Part3
「先に与えることがキーワード?」との質問家からの問いかけに、スピーカーたちが答えたことは……。普通の人でもどんどんご縁をつなげる秘訣は、ここにありました。
2017年10月1日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション7B
▼登壇者情報
スピーカー/
松尾 英和
プロコーチ
諏訪 晴子
自由人(フラダンサー)
岡谷 佳代
えがおの先生
質問家/
佐藤 みふゆ
「世界とつながる子育てサロン」主宰
みーこさん: 私もこの二日間、いろんなセッションに出て、共通していることとして感じたのは、どのセッションでもスピーカーさんが「まず先に与える」ってことを言ってるんですよ。やっぱ、この3人もそうかなと。
先に与えるというより、笑顔が見たい
ひでちゃん: 別に何も与えていないですよ。
みーこさん: でも、腹筋を触らせたでしょ?
ひでちゃん: 昨日ね。腹筋を触らせるという罰ゲームみたいなのをやらされたんですけど。あれ、でも、言ったら、「(腹筋を)出したら、みんなわーって喜んでくれるからやろう」と。みなさんが喜んでくれることは何でもやろうというのがポリシーなんで、ひと肌脱いだというわけです。はい。
みーこさん: 今日は一肌脱がないの?
ひでちゃん: みなさんが喜んでくれるなら、腹筋チラ見せする、みたいな(拍手)。
みーこさん: ぺーちゃん、(マイク)持ってあげて。
(ぺーちゃん、ひでちゃんからマイク持ち替える)。
ひでちゃん: (ひでちゃんマイク取り返す)もういいですよ。もう見たね。ハイ。
本当に、何でも望むものを与えたいというのがあるので。
ぺーちゃん: 喜ぶことが好きですよね。だから、何かしてあげたいとかじゃなくて
ひでちゃん: じゃなくて、笑顔が見たい。早く笑顔になってくれ。
ぺーちゃん: だから笑顔が好き、なんですよ。目の前の人に何かをしてあげたいじゃなくて、してあげたいということよりも、だって笑顔が好きだから。
ひでちゃん: 笑顔が好きだから笑顔になる。
ぺーちゃん: 目の前の人が笑顔になると、自分がめっちゃハッピーじゃないですか? だからなんか自分のため、みたいな。
ひでちゃん: そうそう。自分が笑顔になりたいからやらせてもらっているという感覚なんです。
ぺーちゃん: 好きなんですよね。だから、与えているというイメージじゃなくて本当に。
ひでちゃん: じゃない、じゃない。
ぺーちゃん: なんか好き、なんだよね。
はるちゃん: 笑いたいから笑っているんですよね。
ひでちゃん: そうそう。
みーこさん: あとね、こんな言葉を聞いたことがあるんですけど、幸せだから笑うんじゃなくて、笑うから幸せって言葉。どうなんですかね。笑顔にしていると、よいホルモンが出るとか。
ぺーちゃん: 私、そこがなかなかね。自分の嫌いなところとか、「ねばならない」ってときに、私のうちに書いてある言葉に「不屈の笑顔」ってあるんでけど
みーこさん: 根性ものですよね。
ぺーちゃん: 根性ですよ。「どんなときでもいつも笑っていよう」って決めたんですよね。本当に、「絶対に人前で笑っていないところを見せない」って。これはスポ根ものじゃないけど、本当に筆で「不屈の笑顔」って書いて。絶対に何があっても笑っている時期ってあってもいい、と思っているんですよ。
よくね、「もう笑いたくないのに笑っていないといけないんですか?」ってよく言われるんですけど、「その後の人生、自分で笑っていたいって決めたんだったら、何があっても笑いな」って。
ひでちゃん、はるちゃん: かっこいいっすよね。
ぺーちゃん: で、思うんですよ。それができないんだったら、「それ決めなよ、自分で」って。それ、どんな答えも正解ってあると思うんですけど、なんかね、乗り越えるって私は一つあるんじゃないかなと思っていて。
私ね、スポーツ選手なんで。そうすると、どんな時でもなんかね、笑っていられるというか、あるんですよ、そういう瞬間って。脳科学的にもあるんですよね。セロトニンが出るとかアルファ波が出るとかってたくさんあるんですけど。でもね、本当にすっごくつらい時だって、乗り越えられる。
たとえば、うちの母はアルツハイマーなんですよ。で、この前、母と私と姉で沖縄に旅行に行ったんですよ。で、ごはん食べるときに私の名前だけ忘れちゃったんですよ。「誰だっけ」って。泣きたいですよね。だって、お姉ちゃんのことはわかっている。旅行に来ていることもわかっている。でも一緒にごはんをたべている私の名前だけ忘れたんですよ、突然。
本当に怒りたいというか悲しい。でも、今ここで泣いちゃったら、母が後から自分のことを責めるじゃないですか?「佳代ちゃん、ごめんね」って。「なんでお母さん忘れちゃったんだろう」って。
だから、「やだ、お母さん」とか言って、ずっと笑っていたんですよ。うん。「忘れちゃったのかなー」とか、「今日なんかすごい美人なのかな」とか、「あれ、おかしいな」とか言っていたら、「佳代ちゃんかー」って、「やだ、お母さん、ごめんね」って。
で、私、心の中で、「不屈の笑顔」って。本当に泣きたくて、目の前の自分の母親が自分の名前を忘れちゃうなんて、すっごいさみしいじゃないですか?(涙ぐむ) でも、そのあとで「やだ」って泣いちゃったら、お母さんの笑顔が見れた時のほうが嬉しかった。
だから自分を満たすよりも、お母さんの「やだ、ごめんね―」みたいなので笑ってくれたほうが、自分も豊かになれたかな。あそこで「やだ」って泣いちゃったら、お母さんが自分のことを責めたら、たぶん、もしかしたら、自分のことを責めるかもしれないですよね。
だから、目の前の人が豊かになってくれるってすごく幸せで。だからかな。ご縁がつながってきたのは。
ひでちゃん: なんかその不屈の笑顔のやり方を、今日ちょっとだけ教えてくださいよ。
ぺーちゃん: やだー。
ひでちゃん: 不屈の笑顔を、その。笑顔の先生なんですから
ぺーちゃん: 笑顔の先生でしょー。
ひでちゃん: 皆さん知りたくないですか?ぼくはすごい知りたくなってきたんですけど。
(会場拍手)
ほらほらほらほら。笑顔のプチレッスン。今日笑顔になってみなさんが帰っていったら、ご縁が広がって、みなさんにもどんどんご縁が広がって、えらいことになる。
ぺーちゃん:じゃあ、本当に簡単な、超簡単な。どんな時も、笑顔になれない時ってあると思うんですよね。
そんな時は、心の中で「うい」っていいですか?せーの!
会場: うい。
ぺーちゃん: 超イライラするときも、「おはようございます。うい」みたいな。でも、そんなときはエアー「うい」にしてください。じゃぁ、いきますよ。心の中で「うい」、せーの!
会場: (エアーで「うい」)
ぺーちゃん: ほらー。これだけで、これだけでなれちゃう。ぜひね。
「おはようございます(エアーで「うい」と笑顔)」。なれないときもあると思うんですけど、笑顔は形です。筋肉の形です。
でもやっぱ、みんながすごく好きだと思うんですよね。それはたぶん、みなさんが人が好きで、笑顔が素敵でっていうの、やはり周りの方が安心してくださるんだと思うんです。
全然怒っていないけど、怖い顔をしている方がいると、「なんか、私のこと嫌いなのかな」とか「なんか私、悪いことしちゃったのかなー」とかあるじゃないですか。だから安心って、すごく大きいなって思って。
なので、「あーもう、むかつく」って思っていても、「こんにちわー(笑顔)」って心にぜひ使っていただきたいと思います。
ひでちゃん: すいません。ミズエさんが席を外していらしたので。
もう一回お願いします。
ぺーちゃん: 隣の方と向き合っていただいてよろしいですか?
みーこさん: 笑顔の練習。「うい」って(ぺーちゃんを指さす)。
ぺーちゃん: せーの。で心の中で「うい」って。
ひでちゃん: 笑いすぎ。
ぺーちゃん: せーの。
会場: うい。
ぺーちゃん: ぜひ、何かありましたら使ってください。はい、プチレッスンでした。
会場: (拍手)
見栄をはって素の自分が出せないときは?
みーこさん: あー。あと10分くらいになりましたので、会場の皆様でこのご縁の達人の3人に質問とかありましたら……、いかがですか?聞きたいことなんでも。
ひでちゃん: 何もない。(挙手する人2名) あ、ありがとうございます。そこの二人。
みーこさん: めがねの。あ、二人ともメガネか。じゃあ、後ろの方。
質問者1: えっと、いちばん最初に言った「自分につながる」、普通の自分がご縁を広げるという感じで受け取ったんですけど。どうしても、見栄とか気にしちゃって出せないんですよ。
そういうのをどうやって外せばいいんですか?
ひでちゃん: 出せないって、どう出せないんですか?
質問者1: 見栄とかはっちゃって、素の自分を出せない。
ひでちゃん: ああ、なるほど
質問者1: よくできなくて人見知りで、もうしんとなっちゃうみたいな。そんな自分を、どうやったら自分を出して外してやっていけるのかな。
ひでちゃん: 今、この瞬間で、自分、出せていますか?
質問者1: (笑)
会場: (笑)
ひでちゃん: ちょっと出せている感じしますね。今ね。
質問者1: なんとなく。
ひでちゃん: なんとなくですね。その感覚でいいんだと思うんです。
ひでちゃん:だから見栄じゃなくて「本当に聞きたいなー」って思うことを聞いてきてくれる。聞くことによって、こうやっていろんな人のためになっているってことが起こるので、「もうすでにできていることなんだ」と気がつくことだと思うんですけど、他の先生方、いかがでしょうか?
ぺーちゃん: そうですね。ジャッジしないかな。
「今、その見栄がある私でもいい」みたいな。いいも悪いもないんじゃないかなって思う。だから、その自分もいやだと思うんだったら、変えたらいいと思うんですよね。
今、見栄っぱりだなって思う自分を、どのようにしたら変えられるだろうか?と思うんです。だからその変えるための努力をしていく。今はもしかしたらすぐ変えられないかもしれないから、たとえば今は自分を受け止めるとか、良いも悪いもないというか。
うん、私もすごい自分のことが嫌いだったから、でも「どうしたら変わっていけるだろうか」とか、「どうしたら自分の目の前の素敵な人みたいになれるだろうか」とか。なんか、それが私は、自分への問いかけでした。
みーこさん: はるちゃん、何かありますか? はるちゃん、最初自分が嫌だったんですよね。
自分を受け止めるには、感情の「実況中継」
はるちゃん: もう大嫌いでしたね(笑)。嫌い、悪いところ探しが上手だったんですよ。
でも、周りの人に「笑顔がいいね」とか「なんでもできるね」とか言ってもらったのを受け取っていなかった。自分が言ってもらっていたのに、全然はじいちゃって、受け取っていなかったんですけど。徐々に徐々に、受け取ることを覚えていって。やっぱり、病気になったのは大きかったですね
自分自身がわからなくなって、自分が何もない真っ白だってときに、「あなたにはこういう印象があるよ」って褒めていただいて。私は、真っ白だったところに色がついてきた。すごくうれしい。受けとめよう、みたいな。少しずつ受け止めていったので。
今、私テーマとしているのが、実況中継なんです。自分を受け止めるとかおっしゃっていましたけど、自分が今何を感じているのか。
たとえば、しつもんをいただいて、いい答えを返してあげたいなと思っている自分。でも何て言ったらいいかわかんないっていう自分。
ぺーちゃん: 実況中継。
はるちゃん: あーなんか、みんなの視線を感じている自分。ただただ、そこに、何を感じてるんだろうって口に出して言うのを、ちょっと友達とやっていて。それがすごく、「あー、あたしこんなことを感じていたんだ」って、口に出すとわかる部分がすごくあって。そこで、どうしたいかは全然なくて、実況中継するだけなんですけど、「なんか見栄をはっている自分。そうだね」って。ただそれだけ。
「ただ、それだけ」も好きな言葉。
実況中継して「あたし見栄はってるなー。いい人と思われたいなー。なんか、めっちゃいいしつもんしたいなーと思っている自分。そうだね」。
みーこさん: それも〇(マル)ですよね。そんな自分も〇。
はるちゃん: そんな自分もオッケーなんで。実況中継して、「ただそれだけだね」って受け止めると、次のステップに行くんじゃないかなって。
みーこさん: では、あと5分くらいなのでもう一人のご質問。
ぺーちゃん: はーい。ありがとうございます(拍手)。
みーこさん: ではご質問は?
質問者2: えっと、話に出てきた読書会っていうのにすごく興味があって、どういうふうにそれはやれるんだろうなって。
一同: あー。
ひでちゃん: 読書会のボス、今日は……。
ぺーちゃん: いないですね。
みーこさん: あります。しつもん読書会ファシリテーター養成講座というのがあります。
ひでちゃん: だそうです。
ぺーちゃん: じゃあ、それはみーこさんから言ったら?(みーこさん、マイクを受け取る)
みーこさん: それは、魔法の質問に「しつもん読書会ファシリテーター養成講座」っていうのがあって、1日でしつもん読書会をするノウハウを学んで、自分が開催できるようになるというのがあるんですね。
あとは、たとえば松尾さんが東京でしつもん読書会をやるときに、まず参加してみてどういうものなのか。
ひでちゃん: でも、ぼく予定ないけど。やれということですね(笑)。
(会場拍手)
みーこさん: それでいいですか?
ひでちゃん: あーわかりました。
みーこさん: 一度参加してみて、著者もどうですか? 著者つき。
ぺーちゃん: (指さして)、著者もいますから。
みーこさん: ということで、連絡先を知らせてくださいね。
みーこさん: ではあと3分くらいになりましたので、3人から、今日この会場を選んできてくださった方に感謝の気持ちを込めて、一言メッセージをそれぞれにお伝えください。
それでは、どうぞ。誰からいきます?
ひでちゃん: あ、じゃあ僕からいこうか。
今日は本当にありがとうございました。あのー、最後のセッションで、本当にこの2日間の疲れもあると思いますし、他のテーマもとても魅力的なテーマの中、ここを選んできてくださったことをとてもありがたいなと思っています。
ひでちゃん:本当、一人一人にお礼をいつもお伝えしたいなと思ってるんですけど、なかなか、次はあっちですと違うところに連れて行かれたりとか、誰かに話しかけられたりとか。もどかしさを感じたりもするんですけれど、もう本当にまたつながりたいなという方は、FBでも結構ですし、宣伝するわけではないですけど、(超変革ノートを手に取り)、今見たら、まだちょっと残っていたので
みーこさん: 物販のところで、今日ならサインつきね。
ひでちゃん: 今日ならサインつきで。これを30日くらいやると、はるちゃんも言っていた、ぺーちゃんも言っていた、自分を好きになることができるので。もし、必要な方は言っていただいて、いらないという方は、今日の学びというか気づきを胸に帰っていただけたらとてもうれしく思います。(拍手)。
みーこさん: お二人、手短にお願いします。
はるちゃん: もうなんか、すべて言っていただいた。
ひでちゃん: そんなこと言わないで。
はるちゃん: 今日は来ていただいてありがとうございます。
私がここに座ってお話していること自体が本当に不思議で、あんなに自分が嫌いで自信なかったのが、少しずつ少しずつ一歩ずつ一歩ずつしていって、今ここに座るまでになって。
だから、私だからできる、はるちゃんだからできるじゃなくて、みなさんそれぞれできる事をすごく伝えたいなと思いました。
私と話してみたいなと思う人は、FBで、haruko suwaでローマ字で入れたらいるので探してみてください。メッセージも添えて。
ありがとうございました。(拍手)
ぺーちゃん: 私は早々にありがとうと言ってしまいましたので。今日は本当にみなさんありがとうございました。じゃあ、私の時間を使いまして、お隣の方と。
今回、ご縁ができるということがテーマでした。自分が感じたこと、自分がご縁を広げていくためにできることを、お隣の方とシェアしてください。
みーこさん: あと1分です。
ひでちゃん: すごい、無茶ぶりだな。
(会場、シェアしだす)(3人もシェアしだす)。
みーこさん: はい、ではありがとうございます。
今日のこの3人ですね、過去は自己否定感が強かったとか鬱になったとか言っている割に、控室では、「私たちファイナリスト、すごーい」とかね(爆笑)。
というわけで、ぜひこの3人のパワーをもらって、みなさんも笑顔でご縁をつないでいっていただけたら、私たちも本望ですね。
今日はどうもありがとうございました。
(会場拍手)。
撮影:寺前陽司、上田修司、清川佑介