宇宙に対する信頼とリラックス、自然と深くつき合うこと、時間に追われないこと。

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講演録『シンプルでラグジュアリーに生きる』Part3

 

終盤は、『シンプルでラグジュアリーに生きる』ために今日からできることを質問。今この瞬間を大切に、自分と向き合うためのキーワードがたくさん出てきました。

2017年10月1日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション4A


▼登壇者情報

スピーカー/
又吉 千恵子
ヨガティーチャー、エッセンシャルオイルアドバイザー

田中 春美
インタビュアー

金城 男
陶冶処風庵オーナー

質問家/
靖子
ライフエッセンス・コンシェルジュ


靖子:千恵子さんは明日から…?

又吉: 明日からインタビューに行ってきます、インドに。

靖子: 昨日、東京に日帰りして、今日これだけのメッセージを皆さんにお伝えして、明日からインドに行かれる(笑)。明日からのインドはどんな…?

又吉: アーユルヴェーダを学びに行きます。お友達がいるんですけど、東京に。ナカダヒロミさんというすごく大好きなお友達がいて、彼女が脳梗塞になっちゃって、アーユルヴェーダの治療をすれば少し改善すると聞いたというので、付き添い・介添えで行くんです。

 

「何があっても良きことしか起こらない」

又吉: その時は全然計画というか、インドには行きたいと思ってもいなかったんですけど、19日からラスベガスでお友達の子どもの結婚式があるというのだけは去年から決まっていたんですね。で、「あらっ、どうしよう?」と思ったんですけど、この日からこの日だったらいいよと言って、明日インドに行くんですけど、なんと18日に成田に着いて、19日にラスベガスに結婚式に行って、それからセドナに行って帰とくるというすごいスケジュールになとしまって、もう本当に自分の計画は一つも無いです(笑)。

靖子: 聞いてるだけでワクワクしませんか? 大変だな、とかじゃなくて、そうなっていく…

又吉: そういう宇宙からのギフトというか、すべて無にして「どうぞ私をお使いください」というスタンスで毎日生きているので、それにちゃんと対応できるだけの体力をつけるためにヨガをしています。

田中: そうすると来るんですよね。

又吉: そう、来るんですよ。予想外に。毎日予想外という。(会場笑)。

田中: 私も予想外なんだけど、これはみんなすぐできるからやったほうがいいですよね。

又吉: うん、本当。信頼ですよ、宇宙に対する信頼と、リラックスと、「何があっても宇宙は自分にとって良きことしか起こさない」という信念ですね。

田中: よくね、「自信がないです」とか、「海外って不安です」と言うんですけど、行ったら、そんなこと言っている場合じゃない、いろんなことが起きるから。それを2~3回やっているうちに、自分をトラストして生きるしかなくなる。自分しか信用できる人はいないので。それやると、「あっ来てるんだな」と思いますよね。

又吉: そう、大丈夫なんですよ、本当に。自分と宇宙の関係性しかないので、信頼すれば何が来ても大丈夫。だから人生にすべてイエスと言った方が楽しいと思います。

靖子: 男ちゃんはお店を始められた時は、本当にそういう感じですか? 新しいことを始める時。

金城: 最初は東京で働いていたんですけど、沖縄の方でだいたいみんな3~4年で辞めると言われていたそのうちの一人なんですけど、食いっぱぐれがないようにと、本当に軽い気持ちで始めて、偶然、物販を始める時に器でやって、で、やっぱりお客さん来ないんですよね、ただ置いてても。

そうすると、ちょっとコーヒーでも淹れようかとやったら、この器を知れば知るほど、要は出来合いでは駄目だとか、その理由が自分の背中を押して、で、結局は自分の根っこを自分に問いかけて、母親、おばあちゃん、その自分の知っている世代までは掘り起こそうというのが品書きのベースになっていて。

自分なりに、好きな沖縄に帰って来たのに沖縄のことを知らなすぎて、その器一つから沖縄を深く知る機会になって。だから今のお店のコンセプトは器というのが軸になって、それが今の木、根を張って徐々に今の形となります。

しつもんカンファレンス2017

靖子: それはやっぱり偶然、自然なことだから、引き寄せられて成り立ってきていると思うんですよね。そこの男ちゃんのオープンな部分によってできてきてると。

田中: 男さんに私が質問したいのは、私は「マテリアルなものでなくといいよ」と思っているんだけど、これは形によっているじゃないですか、器とかお料理と意味で。そういう世界観、材料を見てお料理を作るとかわからないんですけど、一つの作品にする時に、どんなものに注意していらっしゃるとか、大切にしていること、見える化するという部分でね。私は見える化しないので(笑)。見える化する時に大切にすることは?

金城: 一番は、まず素材に関してはあまり手を加えたくなくて。もぎたてのトマトをポンと器に乗せてグイとやってお金をもらえたらいちばんいいなと。(会場笑)。

田中: グイとやる時の、この器にしようというのはどうやって決めるんですか?

金城: 本当に器があっての食材なので、なるべく器にそっと添える、器を魅せるために食材を選ぶ。

田中: 器が、主。

金城: 品書きも、コースで10皿くらい使うんだけど、その器を見せたいがために10個も調理しないといけないことになってきてる(笑)。

又吉: 本当そうだよね。ここに行くと本当に驚くんですけど、本当にシンプルでラグジュアリーです。庭から採ってきたお花がそっと添えられていたりとか、本当にその器が引き立つお料理、ほんと凄いですよね。

金城: 器自体がすごく完成されているものなので、そこに僕の何か添えるというよりは、土地を添える、彩り。そのぐらいの気持ちで、あまり料理という発想はなくて。だから、お店も器屋さんというのは、料理を話したいんじゃなくて、器を話したいという。

田中: 私も聴きながらインタビューと重ねさせていたのですが、まさに器がその方なんだなと。私はグイとやるだけで(笑)。その方がお料理の主役という意味でさせていただいているので、すごく共通、勝手に共通と思えて嬉しかったです。

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金城: ありがとうございます。

靖子: 見え方は違うけれど、やっぱり根っこに持っているものはお三方とも同じものということですね。

伝わったと思うんですけれども、せっかくなので、会場にいる方の中で、何か聞いてみたいなということがあれば挙手していただいて、せっかくなので。

参加者: つまらないことですが。スーツケースはどのくらいの大きさなんですか?(笑)

靖子: 気になりますよね(笑)。

田中: あのですね、正直に答えると、手がぽよぽよしてる割には筋肉はまったくなくて、持てるサイズの中くらいのを2個。このくらいの。

参加者: 機内サイズ?

田中: 預けなきゃいけないサイズの、いちばん小さいの。

参加者: それを2つゴロゴロと?

田中: ゴロゴロ引きます。

靖子: 気になりますよね(笑)。2つでどう移動してるんだろうと。

田中: 最近、いちばん軽いやつに変えました。

参加者: 困ることは無いんですか?

田中: 困っても、いい感じに諦めるようになりましたね。あと、その先で買えたりするものとかは使ったりとか。

 

今日からできるシンプル&ラグジュアリー

靖子: 他に良かったらいかがですか、質問。結構皆さん、腑に落ちてますか、『シンプル&ラグジュアリーに生きる』というところ。

じゃあ、質問、もしあれば言っていただいてもいいんですけれども、これからの皆さんに伝えたいこととか、自分のライフスタイルとかストーリーの中からでも、千恵子さん。

又吉: 伝えたいことって、あるのかないのかわからないんですけれども、たとえばマインド。マインドが静かになれば、自分の内側からのメッセージが聴けるようになるので、そうすると、宇宙との信頼とか、その時にやるべきことが明確にわかってくるので、なるべくマインドを静かに、瞑想するのがいいと思います。

靖子: 男ちゃんは何か。

金城: ちょうどお二人の話から、自分の内から、いかに自分がある程度、安心、心地よくいられるかというのを、僕も思うんですけど、みんな自分が人生の主人公だから、相手をどうこうじゃなくて、自分の中にいちばん重きを置いて、で、今本当に聞いていて思うのが、何かをやろうとしたら、自然の中、自然と深く付き合うこと。

汚さないとか本当シンプルなことだけど、絶対自分に返ってくると思うので、この地球との関わり合い、呼吸するというのは、全部いただいてるというのは思いますね。

又吉: 私も、朝の祈りの中でですね、「神様、今日も一日、私が自分にとっても人にとっても地球にとっても、無害な存在でありますように」と祈るんですね。だからそう在りたいと思い続けることが、そうあるんじゃないかなあと思います。

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靖子: 皆さんが今日からでも明日からでも、『シンプルにラグジュアリーに生きる』という点で、マインド的なことは今たくさん聞いたと思うんですけど、具体的に、リアルに、、今日これが終わってからできるような…

又吉: シンプルでラグジュアリーな時間を、自分とともに持つことかな。静かな時間を。別にかしこまった瞑想とかでなくても、外に出て深呼吸とか。今、電磁波とかの影響があるとか言って、アーシングがとても大切だと。裸足になって芝生の上に一日一回は立ってみるとか。そういうシンプルなことで、すごく自分がクリアになっていくと思います。

靖子: ありがとうございます。すぐできますね!

又吉: はい。お金もかからないし。

靖子: 今日この地ですぐできますね。沖縄ならではの…。

春美さんはどうですか?

田中: 自分で実行はしてないんですけど(笑)、すぐできるなあと思うのは、瞬間を大事にしてほしいので、自分をオッケーと、自分にオッケーを出すことかな。こういうと、たぶんみんなウンウンと頷くんですけど、出ると変わるんですね(笑)。ここを出ても、やって(笑)。自分をオッケー。

靖子: 男ちゃんはどうですか。

金城: 千恵子さんと一緒で。裸足で歩く機会って、今あんま無いと思うんですよ。僕らは海を歩くので、裸足でよく歩くんですけど、やっぱり足の裏を切ったり何かするんですけど、うちでお風呂に入る時、足の裏を揉むといちばんリラックスするんですよね。

膝まで水に浸かっても、日によってはこのぐらいの、脛の水位でも倒されるぐらいの波のうねりが(あったりする)。日々自然を感じたり、木に触れたりとか、スマホ見てこうやって歩くんじゃなくて、ちょっと木をポッと触って、待ち合わせでアーとだけでも、すごく自分の中で違う、ポッと自分が出ると思うのね。

靖子: ありがとうございます。具体的にできることを知ると、きっと皆さんの明日からが、このあと何か感じるものがあると思うので、何か実践されたら皆さんに伝えてみていただけたらいいなあと思います。

春美さんは今日聞いていただいた皆さんに伝えたいこと…?

田中: 伝えたいことはないですけど、繰り返しになっちゃうけど、この瞬間瞬間が大事。この時点でエネルギーの交換はされていて、私もいただいているし、ここでも循環できればいいんじゃないかなと思います。

靖子: 千恵子さんは、改めてお二人の話を聞いて、思うこと、ありますか。ちょっと繰り返しになってくる部分もあるんですけど。

又吉: 英語ではスクーティーニアス、瞬間を掴むという、セレンディピティとかそういうふうに言いますけど、本当に自分のマインドが忙しいとそれを掴めないんですね。だからいかにシンプルに無になるというか、緊張しない、リラックスしている自分というのをいつも感じられるようにしたらいいんじゃないかなと思う。

で、今日春美さんに出会って、「あぁ、何か同じ匂いのする人がいる」というのがすごくワクワクして、あとで話すのがすごく楽しみなんですけど、本当に自分のワクワクすることを、日々、なんだろう?と。

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又吉:この間、私の知り合いに「好きなことを10個書いて」と言ったら、「3つしか書けなかった」という。すごく本人がショックを受けてましたけど、日々無意識に普通に幸せに生きているように見えるけど、「本当に自分の好きなものって何だろう?」とか、「自分のワクワクするものって何だろう?」というのに意識を向けてなかったと本人も言っていて、「私すぐ50ぐらい書けるよー」と自慢したんですけど、そういうふうに自分と遊ぶというか、いつもベクトルを外ではなくて自分の内側に向ける時間を、一日10分とか20分でもあるといいんじゃないかなと思います。

靖子: ありがとうございます。今も具体的ですよね。自分がワクワクすることを書き出してみる。きっかけがないとできないので、ちょっとやってみたらいいかなと思います。

男ちゃんは、もう時間があとちょっとしかないので、お二人の話を聞いてどうですか。

又吉: 答えになってなかったね。お二人の話を聞いてだったね(笑)。やっぱりこうミヒロさんの選択というか、同じ価値観を持った人たちを見抜いてるなと感心しましたね。安心、だからすごくリラックスして、安心感の中で、あるがままでいられました。

靖子: 空気がこうボワーンとしてるというか、循環した感じ、しますね、しますか?(笑)

男さんはどうですか、お二人と今日話してみて、改めてこのテーマで感じたこと。

金城: 最初はこのシンプルとラグジュアリーに、何か押しつぶされそうだったんですけど(笑)。結局はこうやって話していると、使う言葉、単語が、ああ、ああ、というのが多いんで、たぶん、やっぱり、ミヒロさんが選んでくれて、何かそこをきちんと見えて、常に自分に自答して、ミヒロさん自身も質問してくれて、そこがこの4人に繋がったのかなあと。逆に「そんなに見てくれてるんだぁ」とか、そこがありがたかったです。

靖子: 春美さんは?

田中: 喋るのがすごく下手で、でも最初に言ったように、言葉で括られているものの中をグワーンと考えるのは大好きで、こういう人とお話し相手になってくれるのをずっと募集していたんですね。でも今日見つかって良かったなぁと思います(笑)。お友達になっていただければと思います。

靖子: こういうご縁がまた自分たちのライフスタイル、シンプルにラグジュアリーに生きるということにフォーカスする時間になればいいなと思っていたので、もうちょっと時間ありますけれども…

田中: 靖子さんは?

靖子: 私はいいですよ(笑)。

田中: 3人としゃべってどうですか?

靖子: 私も自分に向き合ってシンプルにラグジュアリーに、このテーマをいただいてからも実践して意識してきたことですけれども、やっぱりそれぞれの話を聞いて、まだ足りない、足りないってわけじゃないんですけど、もっとこうしたいなというエッセンスを、私が一番いただいたような気がするので、ありがとうございます、というか(笑)。

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靖子: ちょっと締めるじゃないですけど、そんな気持ちで感謝だなあと。ミヒロさんにも感謝ですし、こうやって聞きにきていただいている方たちに、本当に感謝したいなと思います。ありがとうございます。

何かありますか、すみませんちょっと時間が…、あと5分ぐらいありますけども。あ、質問ですか、どうぞどうぞ。そのまま声を張ってもらっていいですか。

 

シンプル&ラグジュアリーで在るための秘訣

参加者: ありがとうございます。ちょっと悩んでいることがあるんですけど、シンプルという言葉が大好きで、もともと出身は関西なんですけど、長崎にいて4年くらい住んでいる時にすごい考え方がシンプルになって、すごく豊かだなと思ったんですけど、ちょっと物足りなくなってきて、関東に行ってお仕事をしているんですけど。

そしたら逆にいっぱい情報が入りすぎてきてしまって、シンプルに考えることがちょっと難しくなってきていて、住む場所と結構関係あるのかなと思っているんですけど、そのあたりはどう思われますか?

又吉: あの、住む場所は、関係ないと思います。やはり、自分の在り方が一番なので、どこにいても、たとえば島で何も無いところでも、わさわさ気持ちが落ち着かなくなる人もいるし、東京でもリラックスしている人がいればわさわさしてる人もいるので、状況は関係なく外側は関係ないので、「なぜ私はこれに反応しているのか?」とか、そういったところで質問していくといいと思いますね。

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靖子: 男ちゃんはどうですか。

金城: あまり追われないというか。たとえば僕は仕事前に自分でコーヒーを淹れて茶碗で飲むんですけど、その時間を追われると、その1日だいたいポシャるんです。前日からその準備ができてさえいれば、慌てなくていい。

休みの日でも、日々食材を探したり、また工房にもしょっちゅう行くんですよ。そうすると予定って3つは無理なんですよね。野菜買いに行って、出会った人とお喋り弾んだり、工房行けばまたその器の話で盛り上がるので、3つめを入れようとしたらだいたい1日ダメなんで、準備してゆっくり動くように、僕は心がけてます。

靖子: 一緒ですか?

田中: はい、2つ以上できないです、1日に。

今のでお話をすると、私、普段海外にいるから、日本に帰ってきた途端に、情報が入ってくるんです。何でかというと、言葉がわかるから。全部、お隣の喫茶店のテーブルからでも全部入ってきて、オオーとなる時があるんですよね。なので、オフする時間は持っています。テレビとかももちろん、もともと無いんで見ないんですけど、そういう時間をちょっと調整してるかも。

又吉: 情報に対しての答えがまだ言ってなかった…(笑)。情報もやっぱり自分の選択で捉えるもので、すべてを全部受け入れるというのはしなくて、それをまた俯瞰すると、すべてがオプションになります。映画を見ているみたいで。

なので、全部それと同一化していかないというか、それに対して良い悪いとか、ジャッジをしない。そして、本当に自分に必要な情報というのは、得ようとしなくてもポッとやってきます。それぐらいの安心感を持っていたらいいと思いますね。

靖子: そうですね。安心感ですね。

参加者: 男さんのその器、マイカップというんですかね、は、どこにでも持って行くということなんですか?

金城: 一応、人前に出る時とか、何かの時は、持ってはいますね。ただ友達と居酒屋で飲む時とかは持っていかないですよ(笑)。触れることでいつもの自分に戻れるので。

しつもんカンファレンス2017

金城: 今日も入る前、やっぱ緊張するんですよ。これだけ素敵な皆さんの前に立ってね、慣れないことなんで。で、千恵子さんがアロマで呼吸整えてくれて、落ち着いて呼吸がいつも通りになって。で、やっぱり一杯これで飲んだ時に、やっぱフッと1つ芯が通るというか。

仕事でお客様の前に立つタイミングじゃないですけど、「よし、ここは自分がちゃんとやらないといけない」というのは、やっぱ器を見てると安心、自分の時間になれるというか。不思議とそうなりました。ありがとうございます。

参加者: ありがとうございました。

靖子: 他によろしいですか? どうぞ。

参加者: お話ありがとうございました。お話を聞いていて、結構共感したことも多いんですけど、逆にラグジュアリーな製品というのがたくさん溢れていると思うんですね。そういうジュエリーとか製品に対しては、どういった考えを持っていますか? 自分が身につけられなくても、そういう物に対してはどのような考え方をお持ちなのかなと。

田中: 先ほど靖子さんが話してくれたように、20代の時に、私はいわゆる高級ブランドのハロッズの中で働いていたので、まさにグッチ、エルメスという素敵な空間の中にいて、ブランドというのは一夜でできるものではなくって、ほとんどのブランドが100年以上の歴史を持っているんですね。そこの1つ1つというのは本当に奥があって、素晴らしいものを作っているので、それはそれで良いと私は思います。そこにストーリーがあるから。

ただ自分が身につけるかというと、今は持てないので、身につけてないです(笑)。持てないから、キャリーできないから。

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又吉: 私もラグジュアリーなものというのは大好きで、ストーリーがあるんですよね。エルメスのストーリーとか聞いた時にすごく感動して涙するくらいとか、ココシャネルもそうだし。やはり上質な物は良いんですよ。自分を豊かにするために触れたりとかするのはとても大切な経験だなと思っていて。

でも持たないですよ。私、いちばんラグジュアリーなのは、さっきも誰かのお靴を見て、とっても楽そうでエレガントで綺麗というのを目指してるので、ブランド品じゃなくても本当に可愛くて楽であればそっちを選ぶんですが、やはりミュージアムを見るように、美術館を見るように、いつもデパートに行ってワクワクはしてます。大好きです、ラグジュアリーなもの。

田中: 自分が身につける時にストーリーがコネクトできれば、私は別に良いんじゃないかなと。その方が選択するものであるという、だけですね。

靖子: よろしいですか。ありがとうございます。そろそろお時間ですので、しめさせていただきたいんですけれども、本当に豊かな時間を、この時間がシンプルでありラグジュアリーである時間になったんじゃないかなあと思います。

扉を出ても、さっき春美さんが言ってくださったように、実践できる具体的なことをやって、これからに活かしていただけたらと思います。

今日は拙いモデレーターだったかもしれませんが、皆さんとご一緒できて良かったと思います。本当にありがとうございました。

 

しつもんカンファレンス

撮影:寺前陽司、上田修司、清川佑介

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