企業で馬車馬のように働き、厳しい状況をも乗り越えた先にあった、とらわれない働き方

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 講演録『遊ぶ方が経営とビジネスはうまくいく』Part1

 

「遊ぶ方が経営とビジネスはうまくいく」を実践するスピーカー3人と、「僕的には信じがたい」という質問家が激突?! まずはスピーカーのバックボーンから、ヒントを探ります。

2017年9月30日開催
しつもんカンファレンス in OKINAWA セッション2C


▼登壇者情報

スピーカー/
牧 隆弘
牧WSE WORKS代表

小島 俊一 
元気ファクトリー代表

谷口 貴朗
インターナショナルマネーフレンド協会 代表
上海Qボード上場『可能源科技有限公司(ECO ENERGY TECH)』ファウンダー
バイオマスエネルギー事業インドネシア法人『PT. ASIA PACIFIC ENERGINDO』取締役社長
縁LLC, 代表社員
海外法人他多数
投資家

質問家/
上田 修
Webマーケティングコンサルタント


遊びながらお金儲け? 3人のスピーカーの職業は?

上田 修氏 (以下、しゅうしゅう) :はい、こんにちは。上田 修と申します。
しゅうしゅうと呼ばれていますので、しゅうしゅうと呼んでもらえたら嬉しく思います。
この時間は、『遊ぶ方が経営とビジネスはうまくいく』という、ちょっと僕的には信じがたいテーマ。

会場 :(笑)

上田 修 ニックネーム・しゅうしゅう
Webマーケティングコンサルタント

お客様にご納得頂けるWebサイト製作とデジタルマーケティングのお手伝いをしております。ご自身のビジネスをインターネットを活用して広げたいと思っている方に必要なこと。すべてお手伝いいたします。

しゅうしゅう :仕事は一生懸命するもんだろう、と思っているんですが。

遊びながらお金儲けている人がいるらしいので、その秘訣をちょっと教えてほしいなと思って今日のセッションを進めていきたいと思います

まずは皆さん、今までの仕事のストーリーを聞かせていただいて、そこから何かヒントを得られると思います。その先はなるようになるしかないと思うので、ぜひ期待しています (笑) 。

僕の来年の目標は、ここに来る前に1週間休みを取り、終わってから1週間休みを取って、その間もちゃんとお金が生まれている。そういうスタイルになっていたら嬉しいな、と思います。

ではよろしくお願いします。

会場 :(拍手)

しゅうしゅう :ではまず、向かって右側ですね、牧 隆弘さんです、よろしくお願いします。

 

 講演録『遊ぶ方が経営とビジネスはうまくいく』Part1

牧 隆弘
牧WSE WORKS代表

2014年Adecco(世界最大の人材会社)取締役営業本部長を経て、57歳早期退職し、起業。
現在は、トヨタエンタプライズをはじめ6社の経営顧問を兼任。月間労働時間は16時間。独立後、マツダミヒロさんの「Life Traveler」のWeb講座に参加。「時間と場所にとらわれない生き方」に刺激を受け「人生三毛作」「LIFE SHIFT」を実践。今後は経営者に「クルーズ」と「セドナ」を感じてもらい「枠を外す」お手伝いをしていきたいと考えています。

牧 隆弘(以下、牧) :はい、こんにちは。牧WSEワークスの代表をしています、牧と申します。

バックボーンを話すということだったので、日本ではあまり知名度はないのですが、世界では断トツトップを走っているアデコというスイスの人材開発会社の役員を経て、2014年早期退職し、独立しました。ちょうど今日で独立して3年、10月1日から営業開始して丸3年になります。

アデコについてちょっと説明すると、ドラッカーの「ネクストソサエティ」という本の中で「世界最大の雇用主」という言い方をされています。だいたい世界で70万人くらいがアデコを通じて仕事をしている。売り上げが3兆円くらいですね。日本では2000億、営業利益が110億、部下の数が2500人。その営業のトップをやっていた。これがベースになって一部は今の仕事になっています。

それからミヒロさんの……、あの、僕、しつもんのことは全然わかってないですよ。

しゅうしゅう :あ、そうなんですか?

 :僕、質問のことは全然、わかってないんですけど、「時間と場所にとらわれない生き方」、そのオンライン講座があって。
素敵な言葉ですよね~? 「時間と場所にとらわれない生き方」。で、すぐ飛びついちゃって。

しゅうしゅう :えっ、それ、100パーセント信じたんですか?

 :信じちゃったんです。
それを信じて一緒に地中海クルーズに行ったら、もうこうなっちゃったんですね~(笑)。そんな感じです (笑) 。

しゅうしゅう :ありがとうございます。

では会社をおととい辞められて、恰好まで遊び人みたいな俊さん、お願いします。

 

小島 俊一  ニックネーム・俊さん
元気ファクトリー代表

中小企業の再生をライフワークにしています。崖っぷちにあった地方書店を再生させたお話で全国各地で講演をしたり、研修をしたりコンサルをしたりしています。再生の秘訣に「しつもんの力」で組織が元気になることがあります。そんなお話をお伝えできればと思います。

小島 俊一(以下、俊さん) :えっと、大学を出て東販という本の問屋の会社にずっと勤めてました。

定年退職の4年前に、地方の四国・松山の、潰れそうな本屋に経営再建に来たというのが人生の大きな転機でした。5期連続赤字で銀行から見放されたところの社長になるわけですけども、「もう、どうすんだ、この会社?」という状況を書いたのがこの本で(本を出す)、チラシもあります。帰りにご興味のある方はぜひお持ち帰り下さい。

しゅうしゅう :今日、販売してないですか?

俊さん :ええ。持ってきてない、荷作りしていたら面倒くさくなっちゃって。

しゅうしゅう :面倒くさいと?

俊さん :それでですね、段階がありました。
最初は見込みがなくて、非常に厳しい時期で、かなり学びに徹する仕事でした。

ある所から反転し始めると、今度は、緊張していると全体のダイナミズムに乗ってこないので、できるだけゆったりする形にする。

実はここから先は自慢話ですけど、2年半でV字回復をして、『週刊ダイヤモンド』という雑誌に地方企業ランキングで日本一、2016年は非常にうまくいったということがあります。

あと、儲かっている話はね、話したくないこともあるけど話します、今日は(笑)。

しゅうしゅう :この本に書いてあるのは、その俊さんのV字回復をさせた内容、中身がそのまんま書いてある?

俊さん :そうですね、7割は実話で、ミヒロさんも出てきますし、魔法の質問の認定講師の話とか、マーケティングの話とか。
皆さん決算書とか苦手だと思いますけど、決算書の読み方から書いていますね。

しゅうしゅう :僕、決算書、嫌いなんですよ。

俊さん :でも(この本は)面白かったでしょ?

しゅうしゅう :面白かった。最後ちょっと泣けてきたりして。すごくいい話で。
僕、このタイトル嫌いなんです、逆襲とか。

俊さん :(笑)

しゅうしゅう :なんか嫌だなーと思ったんですけど、「まあ、俊さんと話をするのでしょうがないから読もうか」と宿題気分で読んだら、ちょっと泣けてきちゃって。

会場 :(笑)

しゅうしゅう :ほんとに名著でした。おすすめです。本当にすごく良いです。

俊さん :はい、決算書のやり方とマーケティングと、ドラッカーも出てきます。

しゅうしゅう :出てきましたね。

俊さん :ぜひ、よろしくお願いします。

会場 :(拍手)

しゅうしゅう :では、いちばん謎に包まれているポールさん、お願いします。

 

谷口 貴朗 ニックネーム・ポール
インターナショナルマネーフレンド協会 代表
上海Qボード上場『可能源科技有限公司(ECO ENERGY TECH)』ファウンダー
バイオマスエネルギー事業インドネシア法人『PT. ASIA PACIFIC ENERGINDO』取締役社長
縁LLC, 代表社員
海外法人他多数
投資家

海外では2016年6月に上海Qボード市場にバイオマス事業の中国法人をファウンダーとして上場させました。国内の活動は2016年3月インターナショナルマネーフレンド協会を立ち上げ、名古屋を拠点に東京、横浜、町田、大阪、京都、神戸、岡山、徳島、三好、出雲、滋賀、浜松、新潟、札幌、旭川、帯広、沖縄、バンクーバー、オークランド、シンガポール、プーケット、上海と、世界23都市で講座を開催しました!マネフレマスター0期生を募集中。恐れからの選択の投資ではなく、愛の選択での投資を自分で選択できる人を育成してます。

谷口 貴朗(以下、ポール):高校卒業して18歳からアパレルの仕事に就きました。
で、会社変わったりしても、仕事が好きで、100時間以上は残業しましたね。休みがなくても、全然苦にならなくて、もう洋服のことが大好きで、毎日結構働いてましたね。
月2日くらいしか休まなかったんじゃないですかね。

しゅうしゅう :月2?

ポール :月2くらいしか休まない。それでも全然苦にならなくて。独立したのは30代ですかね。
20代はそういうアパレルやって、まぁバブルだったので、すごく楽しかったですね。

しゅうしゅう :仕事していたら、がっぽがっぽみたいな?

ポール :がっぽがっぽ。
年収多いかわかんないけど年収600万くらい、残業入れてですけど。年3回賞与があって、必ず海外旅行連れていってもらえるし、まぁバブリーな感じでした。

しゅうしゅう :匂いますねー、もうみんな、ここ、バブルです。僕、ギリギリバブルです。

ポール :まぁそんなに恩恵は受けないけど、会社的には良かった。
それで30代は「コンビニエンスストアをやった方がいいかな」と、まったく何にも考えず、「あっ、儲かりそう」というのでやってしまったんですね。ちょっと、「恐れの選択」で。

会場 :へえー

ポール :それでもう、体を壊して、大変だったんです。プライベートもぐちゃぐちゃになってしまって。
それを辞めて、インターネットのビジネスや、自分のやりたいことをやって、今は投資家という形でインドネシアと上海、中国のほうに会社を持って、遠隔で(経営しています)。
僕自体がファウンダーというかファウンドアウトして株を持って、役員と資金調達ですね。

しゅうしゅう :今、何社くらいですか?

ポール :海外入れて6社くらい。

しゅうしゅう :6社?すごいですね。

ポール :はい、特に仕事の感覚はまったくない。

しゅうしゅう :仕事の感覚はなくても? 会社に行ったりすることはありますか?

ポール :会社には行かないです。ジャカルタに会社はあるけど、まだ3回くらい。3年で。

しゅうしゅう :3年で3回?

会場 :(笑)

ポール :3回も行ってないくらいですかね? あまり記憶にない。

しゅうしゅう :あまり興味ない?

ポール :興味ないじゃなくて、行ったことがない。責任者がいて、パートナーがいるので、そこでしっかり管理してもらっています。

しゅうしゅう :なるほど、ありがとうございました。まあこれだけだと、ちょっと僕もどうしていいのかなという感じですけど。

 

サラリーマンの頃は「我慢8割」

しゅうしゅう :牧さんは、アデコのころってどんな働きぶりでしたか?

 :アデコの時はね、馬鹿みたいに働いてた。

しゅうしゅう :馬鹿みたいに働いてた?

 :うん。まあ、ユダヤ系ですから。オーナーはユダヤ人で、お金に厳しいわけですね。
で、M&Aで大きくなってきた会社で、当然上場しているから、株主はもう、利益額と利益率と前年比しか見ないですよ。ハッキリ言ってね。

スイス、ヨーロッパの会社ですからね。アジア戦略を考えるときに、日本で利益を上げてアジアの後進国を伸ばしていく、というありがちなアジアパシフィック戦略ですね。 

会場 :ほう。

 :なので、予算自体がもう無理だって。来た瞬間に「無理だ」と思う予算が来るわけですよ。

しゅうしゅう :予算というのは?

 :売上予算と利益予算が来るわけですね。

しゅうしゅう :はいはい。

 :その無理な予算に対してKPIを設定し、それでPDCAを回すっていう、もう、地獄のような。

しゅうしゅう :で、それを実際回すと、ここで働いている人たちはどうなっていくんですか?

 :東芝のように不正をやるか?メンタルやられるか?(爆笑)   

しゅうしゅう :メンタルが?

 :そんなことやってたら、みんなおかしくなっちゃう。結構ね、メンタルいっちゃって、確実に生産性を落としているっていうグローバル企業の典型的な課題は抱えていました。
それがずっと続いて、2008年バブル崩壊。バブル崩壊とともに役員降りたんです。僕たち。

しゅうしゅう :で、その時は牧さん自身もメンタルいっちゃったんですか?

 :ええ、もうね、3回くらいいきそうになって (笑) 。
1回は直腸に出て、そのまま入院しましたね。2か月入院。当時は取締役営業統括本部長、ナンバー3。COOっていわれる役職ね。で、私が2カ月休んでも会社はまわってるんですよ。

会場 :おー。

 :あれ?って感じです。俺、要らない?

会場 :(笑)

 :そこに気づいたんですねー。そこからダラダラしがみついて。
まあ、2014年までやってたんですけど、バブルがはじけて2000億あった売り上げが1400億に落ちて、そこから全然改善しない。したがって若い人たちのポストもないわけです。

しゅうしゅう :はい。

 :私がやっていた頃は一度も前年対比を落としたことないんです。
ずーっとハッピーな、ずーっと右肩上がりだったわけ。
それが1400億となって、そこから低迷して。ふらっと人事の役員が来て、「牧さん、そろそろね」(笑)。

しゅうしゅう :トントン、と?

 :「後輩に譲ってやってよ」と。いわゆる早期退職の話がきて、外資系の役員の場合はこれがいちばんハッピーリタイヤですよ。

しゅうしゅう :ハッピーリタイヤ?

 :うん。「そろそろね、退いて後輩に譲ってやってよ」、キタ!(小さくガッツポーズ)
がっつりパッケージもらえるわけですよ。

しゅうしゅう :良いですねー、

 :それで、何も決めずに辞めちゃった。

しゅうしゅう :うーん、でもまあ。けっこうキャッシュが入ったと。

 :キャッシュはがっつり入りましたけど、先をどうするかは、辞めてから考えた。
ええ、そういう感じ。だからビジネスマンの頃は、我慢8割ですよね。

しゅうしゅう :我慢8割? では楽しみは無かったんですか?

 :楽しみは、自分に言い聞かせて。「人の役に立ってる」とか、「後輩たちが成長する」とか、まあそういうことを言い聞かせて、部下にも「そうだよな?」って。戦後の洗脳教育がうまくハマった感じ。

しゅうしゅう :人の喜びが喜びじゃないか。みたいな?

 :実際は、リクルートをアデコに変えるとか、パソナをアデコに変えるとか、そういうことを「人のためだ」とか言って、(やっていました)。もう今だから言えるけどね、今もやってる後輩がいますからね、ね?

しゅうしゅう :そうですね

 :そういう感じ。
だからまぁ、自己矛盾。会社って自己矛盾、矛盾そのものだと思うけれども、みんなの気持ちのベクトルを合わせてやっていくのは、それなりに楽しかったけど、自分の時間はまったくなかったし、家族が可哀そうだった。

しゅうしゅう :どういう風に?

 :いや、僕の実力よりも難しい仕事が来たときに、いきなり取締役で40人抜きだった。

しゅうしゅう :おお、スゴイですね

 :だから、イロハを教えてもらった先輩が、全部部下になるわけですね。

しゅうしゅう :やりづらいですね。

 :やりづらい(笑)。でもそれを7年も続けてたから、健康にいいわけない。
それで、もう家のことはやれない。悪いけど、かみさんに頼む。子どものことも何もやらない。最悪のオヤジです。
そういう時代があって、早期退職して、さぁどうしよう?。

しゅうしゅう :早期退職したのは2014年?

 : 14年の5月8日に辞めた。辞めても、9月末までは給料が入ってくる。その間に考えようと。そこからが面白かったですね。

 

会社を辞めて「嫌な奴とは会わない」と決めた

しゅうしゅう :どういうふうに面白かったですか?

 :どういうふうに面白かったって、まずね、「嫌な奴とは会わない」って決めた。

会場 :(笑)

しゅうしゅう :たとえばどんな奴と?

 :嫌な奴。

アデコの取締役という肩書を取ったらね、ただのおっさんになっちゃうわけ。

しゅうしゅう :あー、はい。

 :潮が引くように引いてく奴がいてね、びっくりしますよ、手のひら返し。

しゅうしゅう :おー。

 :部下の一部が(笑)

俊さん :それ大事ですよね、嫌な奴と会わない。愚痴を言う奴に絶対近づかない。エネルギーをね、吸い取られる。

 :そう吸い取られるんですよ。

俊さん :愚痴を言うやつね。おおよそダメ

 :ダメですよね。

しゅうしゅう :たとえばエネルギー。それに気づけるようになったのって?

俊さん :いや、普通になんか、一緒にいて嫌じゃないですか。

しゅうしゅう :でもね。僕は気づけなかった、ずっと。

俊さん :え? だって愚痴を言う奴はまずおおよそダメだよ。

しゅうしゅう :こういう見えても、10年前愚痴しか言ってなかったです。

会場 :(爆笑)

 講演録『遊ぶ方が経営とビジネスはうまくいく』Part1

俊さん :それはね、お金を逃す。  

しゅうしゅう :「会社が悪い」とか、それから「上司が悪い」「政府が悪い」。

俊さん :なるほど。「地球が悪い」とか「宇宙が悪い」とか?

会場 :(爆笑)

しゅうしゅう :全部人のせいにして生きてたんだけど。そういう自分に気づけなくて。

 :だからこっちにいるんだよ (スピーカーとの線引きの手振り) 。

会場 :(大爆笑)

俊さん :愚痴はダメ。「100%自分のせい」、そう思った方がね、前に進むよ。

しゅうしゅう :今は、自分のせいだと思ってる。そう思えるようになったのは、つい最近です。

俊さん :じゃあもうだいぶ近い。こっちに近づいてきた (手招き) 。
まずね、愚痴を言わない、嫌な奴と絶対会わない、馬鹿はうつるから、だいたい。不運もうつるからね。

しゅうしゅう :うつる?

俊さん :あー、うつる、うつる、うつる。もうそれは近づかない。とても大事。

しゅうしゅう :なるほど。とても大事。でも嫌われるじゃないですか?

俊さん :いや、そんなことない、そんなことない、だってみんなに好かれるって、その発想が間違ってるよ。

会場 :(笑)

俊さん :ここにいるみんなが俺のことを好きなわけないじゃん。

しゅうしゅう :え、だって好かれたいじゃないですか?

 :そこ、すごく大事なとこで。
ここの人ね(会場を見て)、100億とか稼ぎたいなんて思う人いないでしょう? マイクロカンパニーの人がマス・マーケティングを学ぼうとするわけね、まったく間違ってる。そうじゃない?

会場 :うんうん。

 :だって、そんな売り上げは要らない。1億でいいのに、なんでマスのこと考える?

俊さん :そうそうそう。経団連のセミナーじゃないから。

会場 :(爆笑)  

俊さん :一部上場企業の社長がさ、集まってさ。自分の周りのところで、儲けたらいいわけで。

 :コミュニティマーケティングですよ。 

俊さん :99人敵でもいいじゃない。1人でもついてくれたら。

しゅうしゅう :僕はいい人を辞めて、嫌われまくればいい?

会場 :(爆笑)

俊さん :いやいや、そうじゃなくて。
嫌われる覚悟は持った方がいいけれども、それは「僕と合わない人ですよね」っていう。合わなくていい。

しゅうしゅう :合わなくていい?

俊さん :だって今日、僕、スピーカーの2人と話すのはほぼ初めてだけど、終わって握手するか、にらみ合うか、まだよくわかんない。

会場 :爆笑

俊さん :(両隣を見ながら)だってよく知らない。儲かってる話っていうからさ、ビジネスチャンスになるならいいけどさ、ならなかったらさぁ。だって俺、忙しいもん。

会場 :(笑)

しゅうしゅう :じゃあ、「この人についていったらカネの臭いするから行くよ」じゃなくて、好きか嫌いかで決めなきゃいけない?

俊さん :入り口はそう。だって、好きか嫌いかって小学生じゃないから、皆さんは20歳か30歳以上でしょ。そうすると、自分の中に何か溜まってるわけ。直感ってあるじゃない?直感の本質でもあると思う。

しゅうしゅう :直感の本質?

俊さん :直感の本質でね。今まであなたが生きてきた小さな経験値なの。だから僕が感じる直感とあなたが感じる直感と、全然3人とも違う。

あの人がいいと思うか、このビジネスは儲かると思うか、直感って違う。違うでいいじゃないの? 経験値は違うんだから。

しゅうしゅう :経験?

俊さん :そう、経験の積み重ねが直感なの。

(パート2へ続く)

撮影:寺前陽司、上田修司、清川佑介

 

 

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